オフセットの特殊印刷
紙の出荷額では、上質、厚紙カード、ポスト紙、コートボール、クラフトボール、
チップボールは対前年比でほとんど落ち込みは無く中には、少し増えている物も
あるのですが、A2コート6%減、A3コート10%減、微塗工紙5%減と丁度パンフレ
ット、チラシ、雑誌等の用紙が対前年比、徐々にではありますが、出荷額を減ら
しています。先日インキメーカーの方と話していた時、出て来たのがプロセスイ
ンキの対前年比15%減と云う衝撃的な数字。中間色の出荷額が国内一位のメーカ
ーのお話しです。プロセスインキとは、カラー印刷のシアン、マゼンダ、イエロ
ー、ブラックの4色。これは、A2コート、A3コート、微塗工紙の減と丁度一致す
るところではあります。ただ、少し多いというのが実感です。箱紙などはほとん
どカラーですがインキ濃度はさほど濃くないのここが対前年比で少しぐらい増え
てもインキの使用料はそれ程増えません。カラー印刷離れが少し始まっているの
かな?と云う印象もあります。裏面はカラーですが表は銀や蛍光色の特色と云う
パターンのチラシやパンフレットが増えている感じはあります。余所のネット印
刷が特色や特殊なインキの印刷をほとんど受けていないのでイニュニックに集ま
りやすいと云う処は在りますが。ここ何年かは、変わった紙と云うのが印刷の流
れでしたが、此処に来て特殊印刷と云うのも新たな方向性として浮上してきた感
があります。今月出た「デザインのひきだし」はオフセットの特殊印刷です。銀
の紙に銀で印刷。黒い紙に黒で印刷。白い紙にニス印刷、又はホワイトインキで
印刷。ニスに少しの赤を入れると薄いピンクが微かに見えます。銀にシアンなど
を少し混ぜるのはDICナンバーでもありますね。ネット印刷では印刷の相談と云う
のが出来辛い処は在りますが、イニュニックは違います。打ち合わせルームに有
りとあらゆる印刷見本、製本見本、加工見本が有りますのでその場で確認できま
すし、その場で金額を知る事も出来ます。どうぞいつでもお出で下さい。
上の写真は、NTラシャの黒の紙に白を印刷してその上にカラーで印刷した夜の赤
外線写真です。黒の紙が夜のナマナマしさを露わにしています。