ストーンペーパーの行方
ストーンペーパーは石灰で造った石の紙です。地球上に無尽蔵にあり
使い終わっても自然に帰る材料として環境に優しい紙として登場しました。
しかし、ストーンペーパーの特徴はそこに在る訳では無く、水などに強い
と云う長所が一番大きなところです。水に強い特性を持つものは他にユポ、
ピーチコートなどが在りますが、ポリプロピレンを主原料にしたフィルム
法合成紙は折り加工などに適しません。熱にも弱いためブックバインディ
ングにも適しません。主に使われるのは選挙用ポスター、又は投票用紙です。
CO2削減の波は石油系の材料にもおよび、一時期の隆盛に陰りが見えてい
るのも事実です。片やストーンペーパーは環境に優しい、水に強い、折り加
工が出来る、製本する事が出来るなど、良い事尽くめの商品では在りますが
ここ2・3年目にする事が極端に少なくなりました。注文しても欠品と云う
返事が来るだけでした。何回注文しても欠品と云う返事なのでいつしか使用
する熱意も消え、頭の片隅から見事に消えてしまっていた商品です。先週、
お客様のご要望があり、注文を出してみました。4・5日返事が無くやっと
届いた情報では取り扱い会社が変わっているようでした。現在は凸版さんが
ストーンペーパーの権利を持っているようですが市場に出荷するかしないか
は未定の様です。ストーンペーパーは流浪の紙。知っているだけでも4社が
今まで取り扱って来ました。印刷はUV印刷でなくては刷れません。少し沈
みます。色々な成分が断裁やUV印刷や製本で苦労させられます。しかしそ
れ程、巷間伝えられるほどの事故が在る感じは無いのですけどね。