タル・ベーラ ヴェルクマイスター・ハーモニー

2024 年 3 月 11 日

「破壊とヴァイオレンスに満ちた、漆黒の黙示録」と云うのやけど、「サタ

ンタンゴ」と同じように、コメディ?を撮っていると云う印象でした。相変

わらずの長廻し、余波が全身に行き渡って5分の1ぐらい帰りかけたところ

まで引っ張るから、奇妙な脱力がある。暴徒は老人病院に押し入って破壊の

かぎりをちゅくす。床に油をわざと撒いているのか、足元が覚束ない。暴徒

を鎮圧する軍のヘリコプターも至近距離から撃っても撃っても弾は当たらな

い。愚かで滑稽な人間。しょうがないですよね。しかし、タルベーラが56

才で引退と云うのは判る様な気がします。この人の映画は、商業的に成り立

たない。同じようなアプローチなのに「ふうてんの寅さん」は、愉快です。

タルベーラさん、先月日本で映画学校やっていたみたいですね。

奥山敦志さん 林忠彦賞受賞

2024 年 3 月 6 日


北海道の大自然に暮らす男性の人生を写真に収めた、

「BENZO ESQUISSES 1920-2012」が「林忠彦賞」に選ばれました。

北海道の大自然で1人で暮らしていた井上弁造さんが亡くなるまでの14年間

を撮り続けた127点が収められています。戦争などを理由に画家になる夢が

叶わなかった弁造さん、写真集には弁造さんの生活や弁造さんが描き続けた

多く作品が写されています。選考では「弁造さんが遺した絵を通して彼の心

情や思いを読み解いていこうとする斬新な表現」「写真集には詩情豊かでポ

エジーな雰囲気が漂う」と評価されました。

記念写真展は、来月20日から周南市美術博物館で開かれます。

2018年1月に刊行された「弁造」は、私にとっては衝撃的でした。

こんなすごい人がいるのか?北海道の新十津川村で小さな小屋を建てて

一人ぼっちで自給自足しているおじいちゃん。しかしその風貌は、さっぱ

り小ぎれいで洗練された雰囲気を漂わせていた。厳しい自然に対峙しなが

ら十分に生きる事を楽しんでいる。とても可愛い人だと思いました。奥山

さんから直接「弁造」を買ったところから奥山さんとの交流が始まったの

ですが、あれから6年、見事に結実しました。みすず書房から出ている

「庭とエスキース」と合わせて「BENZO ESQUISSES 1920-2012」是非読

んでみてください。弁造さんは、良いですよ。日本の「百万本のバラ」

みたいな。給自足で百姓やりながら、絵を描き続けた。特定のモデルが

いる訳でもない様で、お姉さんなのか母親なのか?性一般なのか?

凄く素敵な人だと思います。私もあんな生き方がしたいです。

仲の良いメジロ 

2024 年 2 月 24 日


あろう事か、メジロが公然と・・・・・。  目つきが胡乱です。

それぞれ片足立ちになって片方の足をお互いの腰に巻き付けています。

先週の「Page 2024」所感

2024 年 2 月 19 日

3日間4階の奥のブースにスタッフに常駐して貰いましたが大盛況でした。

ファインフルートの名刺は大ヒットすると思います。私はあまり行けなかっ

たのですが、それでも搬入と搬出のところでメーカーの方々に挨拶はして

まいりました。コロナ明けのPageでしたが人出は多かったようです。オフ

セット不振の中で欧米、日本はオンデマンド印刷は活況を呈しているよう

です。特に日本メーカーは7・8割が海外向けで売り上げを伸ばして様で

日本人相手に必死な感じはないですね。そこが少々腹立たしいです。

品質にうるさい私たちが鍛えてあげた各オンデマンドメーカー。文句言い

すぎてそっぽ向かれ始めていると云うのも、自業自得か? 耳痛い客は、

敬遠されがちな処はありますが、会社を鍛えてくれるのは、そういうお

客様でもあります。オンデマンド印刷にしろオフセット印刷にしろ、絵的

に見せるところは行きつくところまで行ったと思っています。イニュニッ

クが力を入れ始めているのが後加工。少部数、特殊加工、安価な料金設定。

市場はそちらの方向へ動いていると思います。イニュニックのブースに残さ

れた名刺を拝見していたら、それぞれ、その方向をお探しなんだなと思い

ます。ファインフルート名刺は、2・3日でサイトに上げます。

3か月ぐらい30%オフで行きます。こうご期待。

ありゃ、アスター ボーはおそれて・・・・。

2024 年 2 月 19 日

悪の本質とは、システムを無批判に受け入れていく事。

と云う事で、日曜日の朝、アリ・アスター監督の「ボーはおそれている」

を観てきました。感想を書きます。ものの見事にずっこけたと云うのが

私の感想。一日半あらゆる角度から、見方も考え方も一回りした逆説的な

観かたも含めて考えたけど、筋道が合っていない。最後に生きていたお父

さんが出てくるんだけど、ものの見事に脱力させられた。

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