活版印刷 銅版

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活版印刷は、ゴム判や芋版の原理と同じで凸の所にインキを着けて紙に押し付け
て印刷する方法を云います。1950年代にオフセット印刷が始まるまでは、全
てこの印刷方式でした。活字を組む植字は少部数のモノ、ハガキや名刺などは活
字を組んで印刷します。ロゴマークやイラストなどは、樹脂版や亜鉛版、銅版を
使います。新聞などは、大量部数になりますので活字だけでは持ちません。活字
を組んだ文章で紙型を造りそこに鉛などを流し込んで大きな文章の亜鉛版や銅版
を造って印刷していました。名刺などはてきんの手動タイプのものがありますが、
全自動の物はハイデルベルグプラテン活版印刷機位しか残っていないと思います。
3・4十年前に生産は終わっているので今では、とても希少な印刷機です。その
アナログな希少性と相俟って、活版印刷は随分な人気です。WEBやスマホの時代
に敢えて活版印刷。これは日本だけの事では、ありません。世界中で人気のよう
です。前回のDRUPPAでは、ハイデルベルグのプラテン機が展示されていて、見
学に訪れた学生が群がっていました。

イニュニックにお越しになるデザイナー様のほとんど全員、活版の名刺をお持ち
です。印刷物の持つ身体性は、オフセット印刷やオンデマンド印刷よりより強く
身近に感じられるものです。今は、外注先として72歳の職人さんにお願いして
いますが引退するときには、機械を譲って頂く様にお願いしております。多分、
植字を今から覚えるのは無理でしょうが、銅版や樹脂版でしたら私でも刷れるか
な考えています。上の写真は左が使用した銅版、右がスノーブルに印刷した漫画。
インキの乾きは悪いですが活版インキは水を使わないので濃いです。力強いです。
版の造り方は、先ずポジフィルムを作って感光材がついた銅版に光をあてます。
そして腐食系の現像液に漬けて凸凹を造ります。それを活版印刷機に付けて印刷
します。