冊子とWeb
WebサイトやSNSなどで手軽に情報発信が可能になったのと、ペーパーレス化の波の影響も
あってか、近頃では冊子としての会社案内や製品カタログなどを作らない企業が増えてい
るとよく聞きます。情報の更新が容易で一度に大量の情報を発信することができるという
意味では、Webメディアの利便性は計り知れません。
また、多くの人にアクセスしてもらい、自社の存在やサービスを知ってもらうという「重
要な役目」を果たす機能も担っています。
しかし、ユーザーが求める情報にたどり着くためには、インターネット回線に加えてパソ
コンやスマートフォンが必要であり、オフラインでは用をなさないのも確かです。そのう
えユーザー自身が「検索」し、検索結果を「精査」し、リンクをたどるという行動を否が
応でもすることになります。
営業や商談シーンにおいて、ノートPCやタブレット端末の画面を見せられてもいまいち
判りづらいので、持ち帰ってもらうことができる冊子で、商品やサービスの説明を補完
することにより、より効果が期待できるというものです。不特定多数の見込み客に知って
ほしいならWebサイトのほうが有利ですが、ターゲットを絞れる場面では、紙の冊子の方が
訴求力があるのです。
冊子の用途は各社さまざまです。名刺替わりにしたり、ブランディングのためや営業・販
促用として使うのはもちろん、優秀な人材を確保するためのリクルートツールとしてもチ
カラを発揮します。冊子ひとつで、企業イメージやサービス・製品の印象が大きく変わり、
企業の信頼性に関わってくることもあります。
用途や目的に合わせた内容に絞り込むことが、冊子製作の最重要ポイントになります。紙
メディアを有効に使うために、またWebメディアとの機能的な連携を強化するためにも、
不純物を取り除いた純度の高い情報(スマートコンテンツ)を届けるように心がけたいも
のです。