スピン(栞)
スピンとは栞紐の事。大体天の背の部分に張り付けられ小口から降りて来て
書籍の紙の間に挟むもの。お気に入りのページに挟んだり、中断された読書
の目印にされます。私はスピンの着いた書籍はあまり読んだことが無く、専
ら読書を愛する人だったら蛇蝎の如く忌み嫌うだろう、ドッグイヤーを多用
しておりました。ドッグイヤーとはページの小口の肩の部分を三角に折る事
その形からドッグイヤーと云うそうですが、耳が折れ曲がった犬を見たこと
が無い。うな垂れてごめんなさいと云う時に耳が折れ曲がる様な気がします
があまり定かではありません。柴犬、甲斐件、土佐犬、秋田犬みんな耳は立
っています。英語では、リボンブックマーク、リボン、タッセルなどと呼ぶ
ようです。スピンは編み紐の総称ですので、靴紐もズボン紐も装飾紐も一様
にスピンです。日本の場合のみ栞の事をスピンと云う云い方が定着したよう
です。まだほとんど見たことが無い、スピンの付け方に下から出すやり方。
本の中心のページの真ん中あたりに着けるやり方。これらは斬新と云えば斬
新。新しい本の試みとしては価値があるのかないのか?難しい処です。
日本でスピンと云えば「伊藤信男商店」夏目漱石の書籍にも提供していた栞、
花布屋さんです。今は板橋2丁目で店を構えておいでです。見本帳を出して
お出でですのでそこから選ぶ事が出来ます。