印刷会社の未来
凸版印刷株式会社がテレビで「TOPPAN!」「TOPPAN!」と連呼して
印刷から切り離したイメージ作りをしています。確かに凸版は、印刷会社
から脱却しようとしています。大日本印刷も印刷会社から脱却しようとし
ているようです。凸版、大日本は、この5年間新しい印刷機は買っていま
せん。地方の各事業所はすべて閉鎖の予定になっています。機械が動かな
くなるか、職人が定年退職するかのタイミングで順次閉鎖していくのでし
ょう?地方の中堅印刷会社も非常に厳しい状況です。新しい印刷機を導入
している所はあまりないようです。新しいオフセット印刷機を導入してい
る所はあまりありませんがオンデマンド機は買われているようです。この
傾向はやはり、ヨーロッパ、アメリカでも同じようです。しかしブリックス、
中国、ロシア、インド、インドネシアなどではオフセット印刷機、製本機械は
とても売れているようです。印刷機メーカーが生産しているのは殆ど海外向け
です。単純に欧米のWEBやスマフォのサービスが充実している場所とそうでな
い処?又は見方を変えるとGAFAに支配されている所とGAFAに制限を掛けてい
る処で紙の文化のとらえ方が違うのだろうなと思います。
WEB・スマフォのサービスが充実しているところは、情報的な印刷物は無くな
って行くと思います。紙に載らなければ伝わらない文化に集約されていきます。
少部数、特殊印刷、特殊加工、特殊製本。これらがこれからの印刷製本のキー
ワードになります。「デザインのひきだし50号」はまさに時機に合った特集では
あります。イニュニックはまさにそのあたりを体現する方向に舵を切っています。
同じようなオンデマンド機を持っていても差は出ません。イニュニックが揃えて
いるのは、各メーカーの最高機種です。大量生産型の加工機では値段を下げるこ
とが出来ないのでオンデマンド型特殊加工機を取り揃えています。数は少ないけど
付加価値の高い上質のサービスがこれからの印刷会社の生き残る道。