個人情報とビッグデータ

オンデマンド印刷の強みは、少部数が安い、すぐに出来上がる、無駄な量

を作る必要が無いなど、コンパクトなプリンターで在るゆえの利点はいろ

いろとあります。しかし、オンデマンド印刷の一番の利点、活用方法は、

やはりワンツーワンマーケティング、一個人だけに対してのその人に特化

したオリジナルプレゼンテーションが可能であるという事です。個人に特

化したオリジナルパンフレットの送付によりターゲットに対してより訴求

効果の高いプレゼンが出来ます。バリアブルソフトで個人に特化したサー

ビス、住所、宛名等を印刷物に入れる事によってより効果的な販売戦略と

なります。個人情報保護法の改正が有り、個人が特定されないビッグデー

タは、大いに活用しても構わないという制度が始まりました。しかし、取

得した時点でその個人情報は全て個人が特定できる状態になっています。

取得した企業の恣意的な判断基準と運用基準でいか様にも個人情報が使え

る事になります。その線引きがどこまで出来ているのかがとても大切なと

ころです。プライバシーマークは、個人情報を適切に扱う企業に対して与

えられるマークですが、どのあたりに住んでいるか、どの様なものが好き

かは、個人が特定されないにしても重要な個人情報です。オンデマンド印

刷のワンツーワンマーケティングも、個人情報を利用するサービスです。

何らかの形で知り得た情報を使って行うサービスですから。現在のネット

とスマフォの時代では、パソコンのIPアドレスで個人は特定されます。

勿論スマフォでは電話番号で個人の住所、氏名全て特定されていて、全て

個人の営みの記録は蓄積保存されていきます。このような時代の個人情報

とは何でしょうか?メールを覗かれてGPSで追跡されるとプライバシー

は無くなります。オンデマンド印刷のバリアブル、ワンツーワンマーケテ

ィング、儚く消え去った幻です。