ミシン綴じ
紙を束ねてミシンで綴じてしまう事も出来ます。小学校の時に使って
いたノートは、ミシン綴じだったと思います。どの様なタイプのノー
トを使っていたかで年代がバレテしまいます。私はレポート用紙でし
た。失敗したらびりっと破って捨てることが出来ますから。だから一
つ所で踏ん張るという心根が育たなかった。ノートは綴じてあるので
失敗することが出来ません。集中しなくてはいけませんし、ある程度
の計画性を持ちながら記さなくてはいけない。文房具だけでも今更な
がらその選択で教育のスタートに立っているのですね。それでは本に
したときミシン綴じはどのような役割を果たすのでしょうか?しっか
り開きながら頑丈です。中綴じのステッチの代わりに上から下まで一
直線にビシッと縫ってあるわけですから、おいそれとは外す事は出来
ません。手帳や辞書のかがり綴じも糸で紙を縫い付けているので丈夫
です。和綴じ本も紐糸で縛っているので丈夫ですね。ミシン綴じは構
造は中綴じと同じ順番になっているので外側の4ページ、次の4ペー
ジと順番に重ねて行って中心をミシンで縫っていきます。そしてそれ
をミシンのところで折り畳みます。数枚を重ねて折りますので折れ目
は少し緩いです。中綴じは4ページづつをしっかり折ってから背中に
ステッチを入れます。だから折れ目が綺麗です。ミシン綴じは重ねて
折って万力で折り目に圧を加えるか2・30キロの重しを置いて折れ
目を馴染ませます。針の通る枚数は紙を重ねて3mm位。それ以上は針
が通らないし折れ目も膨らみすぎます。糸は白だけでは無く黒、赤、
青、黄、緑等、基本的な物はありますがあまり細かいご注文には応え
られません。表紙に色糸で何本も縫うというデザインも出来ますが、
まだ残念ながらその様なご注文は頂いたことはございません。