マゼンダを蛍光ピンクに
オンデマンド機の印刷にはカラーの場合でしたらCMYKのプロセス4色
モノクロの場合は墨一色。リコーの機械PRO-C7110の場合には、墨+
CMYのどれか一色を選択して2色でモノクロ金額と云う料金設定が有り
ます。これらの印刷色とは別にスペシャルトナーと云うモノが有りま
す。C7110に搭載されておりますのがホワイトトナーとクリアトナーと
蛍光ピンクトナー。C7210に搭載されているのが蛍光イエローとホワイ
トトナーです。C7110no方はトナーの位置は固定でカラー4色の次にス
ペシャルトナーとなります。C7210は1番目の墨と5番目のスペシャル
トナーを入れ替える事が出来ます。このスペシャルトナーの順番移動
と云う機能がどこで力を発揮するかと云いますと透明ペットなどに印
刷する場合に使用します。透明ペットにただカラーを印刷しても下地
が透明なのでしっかりした画像を表現することが出来ません。そこで
一色目でホワイトを下地として印刷してその上にカラーを印刷すると
普通の白い紙に印刷したような見え方になります。これはオンデマン
ド機の2回通しは見当が合わないのでこのような機能が必要になって
きます。黒い紙に印刷するのもカラー画像の所だけ下地に白を印刷す
れば写真は普通に見えて文字は白と云う様な使い方が出来ます。蛍光
イエローの使い方としましては、もっと特殊な効果があります。オフ
セット印刷で蛍光イエローはあまり使う事は無いかも知れませんが、
オンデマンドの蛍光イエローはブラックライトに反応しますので、色
んな遊びが出来ます。濃いベタの上に蛍光イエローで文字を印刷して
から、ブラックライトの照明で文字を浮かび上がらせるような驚きな
ど。今回ごひいきのお客様からマゼンダを蛍光ピンクに変えてアート
作品を印刷してほしいとのご依頼がありました。女性の体の部位の写
真だったのですが、扇情と歪みがパワーアップしてとても面白い作品
となりました。