軽オフ印刷機 リョウビPCX

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RYOBI 3200PCXは両面を一度に印刷できる機械です。イニュニックでは

岩通のピンクマスター版を使ってインキは墨専用で文字主体の頁物を主

にこちらで印刷しております。ピンクマスター版は紙版です。また軽い

絵柄ばかりを主に印刷しますので軽オフセット印刷と申します。全国の

この機械を使って印刷されている処は殆んど墨主体の紙版で頁物を刷っ

ておられると思います。しかし機能としてはアルミ版もありますし、ア

ルミ版でしたら特色も出来ます。表裏同時に刷れますので、少部数の頁

物ですと時間と価格で大きな威力を発揮します。25年ぐらい前、まだ

中国に印刷機メーカーが進出していないときこのPCXを4台並べて端から

墨、シアン、マゼンダ、イエローと云う順番で現地でカラー印刷している

という情報も訊いていました。


モノクロの頁物が豊富にあった時代は、圧倒的にフル稼働していた機械です。

扱いやすく簡単だったので一人で2台位だったら普通に印刷していました。

印刷物がカラーに移行し始め、デジタル印刷機が隆盛を誇り始めて退潮著

しくオペレーターもどんどん居なくなって仕舞いましたがそれでも400

部を越えて1000部位まででしたら圧倒的なコストパフォーマンスを発

揮します。あともう一つ漫画系や詩や文学系の自費出版の方々の支持は特

筆すべきものがあります。段階として軽オフからオフセットは歩、金成り

なのですが、オンデマンドはやはり下げなのですね。「なんだデジタルじ

ゃねーか」なのです。オンデマンド機一杯稼働させている経営者が云って

はいけない言葉かもしれませんが、PCXが好きなんだからしょうがない。

先週、オペレーターが機械を離れていたので代わりに機械を廻してあげよ

うと紙版入れて稼働させたらいきなり版を滑らせて駄目にしてしまいまし

た。昔の武勇伝の信憑性がドンドン剥れて行っている今日この頃です。