ストーンペーパー

ストーンペーパーは、森林資源保全を目的に開発された、原材料に木材パルプを使用していない用紙です。原料は石灰石です。炭酸カルシウムとも言います。80%程度。残りの20%が高密度ポリエチレン樹脂です。結着材の役目でしょうか?製造過程で水を使っていません。原材料に木材パルプと水を使うという事が環境に悪いのです。石灰石は何処にでも無尽蔵に算出するものなので、対環境性ではとても優れた用紙です。コスト的にもとても安く、ユポなどと比較すると半額以下の金額ですし、耐水性は変わりませんが、折り加工に強いという事、断裁加工では普通の紙と違いがありません。ユポはUV印刷が必要ですが、ストーンペーパーは普通のオフセット印刷が可能だという事です。欠点はこしが無い事、ヘニャッとしなります。それから石なので水に浮かばないという事。それから勿論、紙では無いのでヤギさんは食べません。何だかあまり良い処無いみたいな感じですが、環境には良いのです。マットでしっとりとした質感で色あせにくい、破れにくい、書きやすい。高温に弱い(上限120度)のでオンデマンド印刷では印刷できません。ユポの様な耐水性の強い用紙での比較では優位ですが、普通の用紙との比較となりますと加工がし難いという欠点も出てきます。接着剤の選択も限られます。用途は屋外や耐水性を求められる所では様々な商材が有ります。ただし食品、飲料向けの用途には注意が必要です。食品衛生法の酸の項目は不適となって居り、強酸性の食品、飲料品に係わる用途では、慎重な判断が求められます。日本ではリサイクル循環のシステムが無いので、リサイクルは出来ません。可燃ごみで処理できます。二酸化炭素の排出量はとても少ないです。環境的にはとても優しい用紙なのですが、普通の用紙との比較では優しくない単価となっており、中々、市場に出回って大いに地球の環境に寄与できていないのが現状です。ストーンペーパーが明日の地球を救います。