ブッシュ抜きと鯖缶

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鯖の缶詰が売れているそうです。この10年で生産量4割増し、ツナ缶を

抜き去ったそうです。ツナ缶は少し油っぽいのでほとんど食べることが無

いのですが、鯖缶はあっさりしていてDHAが入ってヘルシーなイメージと健

康ブームに乗った食品と云えます。ダントツで美味しいのは伊藤食品のモノ。

味噌煮、水煮どちらでも重宝します。地震に対する保存食と云う面もあるの

かも知れませんね。これにサトウの御飯が在れば万全です。


上の写真は国内で販売されている鯖の缶詰を全て買って来て食して評価した

ものです。「鯖缶批評」秀逸なのはこの本を缶詰に入れて販売したところで

す。まず最初の難問が丸い本にしたいと云うご要望。次に64ページで3セ

ンチぐらいの厚い本にしたいという第二の難関。鯖缶用の缶詰に入れるので

大きさを合わせて欲しいと云うご要望もありました。表紙をチップボールと

合紙して3.5mmの厚さにしました。表表紙と裏表紙でこれで7mm。本文用

紙をサンカードの26.5Kgを使用。32枚で11mm。併せて18mm。30mmのご

要望にはお応えできませんでしたが、なんとかこちらで了解を頂きました。

この後にブッシュ抜きで丸い本にする難関が在るのですが厚くすれば厚くす

るほど抜く時の力が大きくなり、背中の接着面が弱くなります。背中はPUR

製本で固めました。背中は丸では固めれないのでホタテの様に35mmの直線

を作って本にしました。ホタテの缶詰も有りますのであながち遠い話でもご

ざいません。缶詰に入れるところは、お客様の方で見つけてこられました。

マルハ日ロの子会社で月に一回の清掃の時に作業をしてくれるという事でし

た。缶詰工場は24時間体制でずっと缶詰を造り続けているそうです。イニュ

ニックの印刷製本作業時間が約3週間。缶詰工場が1ヶ月。打ち合わせから

半年かけて完成しました。この本は、装幀史に燦然と輝く貴重な本なのです

が顕彰して後世に残すべく申し出はいまだございません。