【し】から始まる用語一覧

四六判(しろくばん)

JIS規格外(旧規格)の原紙寸法「788×1091mm」。主にこのサイズの用紙を使ってB判の本を作ります。上製本屋さんは、四六判と言えばB6より少し大きいサイズの本の事を言います。

仕上げ裁ち

印刷、製本後、本の仕上がり寸法通りに紙を切ること。
本の場合は天、地、小口の三方を機械で裁つ。
表紙と中身を別に裁つものと、表紙と共に裁つものがあります。

CTP

「コンピューター トゥ プレート」の略です。
コンピューターから直接刷版を作ることを言います。
中間感材無しで、直接版を作りますので、データのままの印刷が可能です。
フィルム出力する必要がないので、今までより安く版を作れます。

CMYKカラー

CMYはそれぞれ、シアン、マゼンダ、イエローの略で、色料の三原色と言われています。
これらは混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり黒色に近づくため「減法混色」とも言います。
ただ実際にはCMYだけでは綺麗な黒が出ないため、CMYにK(ブラック)を加えた4色でカラー印刷をします。


また、似たものに、RGBカラーというものがあります。
こちらは、それぞれ、レッド、グリーン、ブルーの略で、光の三原色と言われています。
こちらは混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり白色に近づくため「加法混色」とも言います。
パソコンのモニターやテレビ等はこのRGBカラーで色が表現されています。


ブラックがなぜ、「B」ではなく「K」なのかというと「キー・プレート(key plate)」の頭文字から来ているという説が有力です。
キー・プレートとは画像や文字の輪郭を際だたせるために用いられていた印刷版のことで、この印刷版は通常、黒インキしか用いられなかったため、「黒=K」と表記されるようになったとのことです。

出力

パソコン上で製作したものを、プリント又はフィルム、刷版にする事を言います。

上質紙

化学パルプだけを原料にしており、非塗工紙の中では最も白色度が高く、印刷効果が良い紙です。
雑誌や書籍の本文頁に使われます。
着色した色上質紙もあります。

上製本

一般的には「ハードカバー」と呼ばれる製本方法のひとつ。


一般的な製本方法には、並製本と上製本があります。
雑誌によく見られる中綴じや、新書・文庫本などに見られる無線綴じなどを並製本と言います。
それに対して上製本は、表紙にクロスや皮や印刷紙を使い、それらで芯材となるボール紙をくるんで厚くて固い表紙にしたものを言います。


上製本には糸かがりで本体を綴じた背中の丸い「丸背」と、本体を無線綴じのホットメルトで固める背中の角張った「角背」があります。
本体の綴じ方にもよりますが、上製本は並製本に比べると本の開きが悪く、根本の部分(のど)が読みづらいという欠点がありました。現在ではホローバック(hollowback)と呼ばれる、本体とハードカバーの背中部分を接着しないことで背中も傷めず本も開きやすいという製本方法が主流となっているため、そのような心配もなくなっています。
(ちなみに本体と背中をしっかりと接着したタイトバック。背中が柔軟にしなるフレキシブルバックというものもあります。)


上製本は並製本に比べてコストが高く、製本工程も多いためハードルが高い印象があります。
そこで、中身の本文はオンデマンド印刷にして、それにハードカバーをつける。という方法が、お安く豪華な本を制作するお薦めの製本方法のひとつです。

書籍用紙

少しクリームかかった主に書籍の印刷で使われる用紙です。
イニュニックでは、自伝や句集、短歌集でご提案させて頂いております。

四六判

JIS規格外(旧規格)の原紙寸法「788×1091mm」。
主にこのサイズの用紙を使ってB判の本を作ります。
上製本屋さんは、四六判と言えばB6より少し大きいサイズの本の事を言います。

ジャパンカラー

ISO国際標準に準拠した、日本のオフセット印刷において標準となる印刷色のこと。


日本印刷産業機械工業会(JPMA)により、印刷技術の標準化・印刷品質の安定と生産性向上を目標として制定されました。
印刷会社がこのJapan Colorに準拠した印刷が行えているかを審査する「Japan Color認証制度」というものも存在し、難易度の高い「マッチング認証」を取得している印刷会社は現在(2018年5月)でも50社に満ちていません。2013年度調べで日本の印刷事業所数が約2万2千とされているので取得率の低さが伺えます。


しかし、日本の印刷会社全てが「Japan Color認証」取得を目指している、取得したくてもハードルが高くて取得できない、のかといえばそのようなことはありません。
「Japan Color認証制度」はまだ歴史が浅く、認知度が低いことや、取得することによるメリットと影響力がそこまでない、といったことがあるためです。


弊社でも「Japan Color認証」は取得しておりません。
これは、弊社では写真集や作品集といった芸術作品の分野の注文を頂くことが多く、そのような印刷物ではお客様がイメージされたものを精確に出力・再現するために、お客様の要望に合わせて敢えて色調を強めたり弱めたりといった手を加えて印刷を行うことが多く、この点が印刷色の標準化を掲げる「Japan Color認証」の理念とは合致しないためです。


とはいえ「Japan Color認証制度」は、明確な品質基準の無かった印刷業界において一石を投じる改革でもありますので、今後に期待です。