【な】から始まる用語一覧

中綴じ

週刊誌に多く見られる製本方法のひとつ。
冊子を開いた状態で重ねて、真ん中の折り目を針金や糸で綴じる製本方法のこと。


中綴じ製本のメリットは、製本方法のなかでも比較的コストが安いこと、根本まで開くことが出来るので見開きに強い、等が挙げられます。
デメリットとしては、その製本のやり方から必ずページ数を4の倍数にしなければならない、頁数が多いものは針金が通らないので作れない、等の制限があることが挙げられます。


中綴じの印刷物は主に雑誌やパンフレットに使われますので、安っぽい・チープといった印象があるかもしれませんが、安価で作成できて構造も単純なことから初めて印刷物を作るのにはうってつけの製本方法です。また、使用する紙を特殊なものにしたり、綴じ方をホッチキスではなく糸綴じにするといった工夫をすることで上製本にも負けない素晴らしい冊子にすることも十分可能です。

投げ込み

本に綴じないで、本の中にはさみ込む方法を言います。

並製本

一般的な製本方法には、並製本(仮製本)と上製本(本製本)とがあります。
並製本と上製本との区別の仕方ですが、ざっくりと「上製本以外は並製本」という認識でほぼ大丈夫です。
表紙がハードカバーでなければ、"無線綴じ"だろうと"中綴じ"だろうと"平綴じ"だろうと並製本、と印刷業界では呼んでいます。
"製本"という言葉が本を綴じる作業も含んでいるため勘違いしやすいのかもしれませんが、飽くまでも並製本・上製本は表紙がソフトかハードかによる違いということになります。


"上製本"という言葉は現場でもよく飛び交う言葉ではありますが、"並製本"という言葉はその示す範囲が広すぎるのであまり使われることはありません。
現場で単に"無線綴じ"と言ったら、それは並製本の無線綴じのことで、上製本であればちゃんと"上製本の無線綴じ"と言うのが業界での一般的かと思いますので、印刷屋さんとやりとりする際には、上製本を作りたいのであればしっかりと上製本と伝えましょう。