【お】から始まる用語一覧

オーバープリント

カラー印刷では4色のインク(CMYK)を使って色を表現しますが、印刷時にインクの色ごとに刷版が作られ、順番にインクを刷り重ねることで印刷が行われます。
その際、それぞれの版の位置が少しでもズレると異なる色と隣り合ってる部分に隙間ができ、紙の色がでてきます。
これを版ズレといいます。

防ぐ方法として、オブジェクト全体で色を混在させる方法があります。
また、墨文字などでしたら他の色の上に乗せる方法がよく行われます。
これらをオーバープリントといいます。

奥付

本の最後に、書名、著者名、編集者名、発行者名、発行所名、発行日、定価などをまとめて記した頁、あるいはその箇所のことをいいます。

オフセット印刷

オフセット印刷とは印刷技術のひとつで、現在の印刷業界ではもっとも主流となる印刷方法です。


その印刷方法は、印刷イメージが転写されたアルミ板にインキを塗布し、それをゴムブランケットと呼ばれる中間転写体に転写。さらにそれを印刷物となる用紙に転写して印刷する、というものです。
転写のことを英語で"offset"ということからオフセット印刷という名前が付きました。


オンデマンド印刷と異なり、印刷するのにアルミ板からなる平板(PS版、主に現場ではハンコと呼ばれる)が必要となるため(平版は1色につき1枚必要なため4色のフルカラー印刷では4枚必要になる。両面印刷であれば8枚。)オンデマンド印刷に比べ料金が割高になってしまうのが特徴。その代わりに印刷部数が増えれば単価は安くなっていくため、500部、1000部以上の大量部数になると価格が逆転しオンデマンド印刷よりも安くなります。


弊社のホームページでもオフセット印刷の仕組みと特徴が紹介されていますので、気になる方、印刷発注を検討されている方は一度御覧になってみて下さい。


→オフセット印刷について

オフ転

オフセット輪転印刷機の略。
チラシなど大量部数を印刷するのを目的としています。

折り加工

印刷物を折りたたむことをいいます。
二つ折、三つ折、DM折、また冊子などでは頁順に8頁分の四つ折、16頁分の八つ折などがあります。

折り込み

本の大きさより大きい紙を折りたたんで、本に綴じてあること。
目次や図表、写真などに見られます。二つ折、三つ折等にして折り込みます。

折丁

折りの終わった印刷物。
一般的には1つの折りが16頁で1単位(1台または1折)をしています。


丁合いを取らないオフセット印刷では1枚の用紙に複数のページを同時に印刷します。
例えば1枚の用紙に絵柄が8面印刷出来るとして、1頁目のみを8面印刷するということ基本的にはしません。1頁目から8頁目までを1面ずつ印刷し、裏面も同様に印刷を行って計16頁を1枚の用紙に印刷します。それを折りたたんで折りたたんで冊子の形になったものが折丁と呼ばれるものです。
この折丁に表紙を付け、背中以外の余分な3方を切り落とせば本の完成となります。


印刷会社ホームページに掲載されている冊子印刷の見積もり画面や価格表をみると、本文の頁数が4の倍数になっているかと思います。(弊社のHPでもそうなっております。)これは上記した折丁の性質上、4の倍数でしか作れないためです。(作れないことはありませんが原稿データの作成から印刷、丁合いまでと作業工程がとても煩雑になります。)


4の倍数といいますと縁起の悪い感じがするかも知れませんが、ご理解を宜しくお願いします。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷とは、高性能プリンター(ジャパンカラー準拠、ハイスピード)で、少部数の印刷物を短納期で納める印刷・製本形態の総称を言います。


大量部数を印刷することを前提に作られたオフセット印刷機に比べ、オンデマンド印刷はプリント出力するプリンターですので、コンビニのコピー機のように一部のみの印刷といった注文も可能となっております。


少部数でしたら従来のカラー印刷に比べ大変安価に印刷することが可能です。反面、部数が増えれば増えた分だけ1部あたりの単価が安くなるオフセットに比べ、オンデマンド印刷ではいくら部数が増えても単価は変わらないため、注文部数によってはオンデマンド印刷の方が割高になってしまうといったこともあります。


プリンターとしての機能だけで無く、大容量用紙トレイ(用紙乾燥)折り機、丁合機、中綴じ製本機等が装備されたモデルもあり、これらは印刷と同時に製本加工を行い、完成された状態の印刷物を出力することが可能です。


今までは品質の面でオンデマンド印刷はオフセット印刷に大きく劣ると言われてきましたが、現在ではオンデマンド印刷の技術も上がっておりオフセット印刷に遜色ないレベルにまで来ています。