イニュニックからのお知らせ
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サービス受注一時締め切りのお知らせ
2024年11月08日
下記の期間の納品分は現在閉め切らせていただいております。
2024年11月15日(金)~2024年11月22日(金)
また、上記期間外も11月中納品は通常時より多く納期をいただきます。
何卒ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 -
サービス営業時間のご案内
2024年10月09日
最新の営業時間のご案内です。
月 08:00-17:00
火-金 09:00-18:00
土日祝 休業日※土曜は印刷相談室のみ営業となります。
相談をご希望の方はお問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。
PRINT BINDING
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一語一会
一部抜き
製本作業に入る前に、印刷物が順序通り揃っているか、印刷がちゃんと仕上がっているかどうかを確認するため、一部ずつ抜いて一冊分に揃えたものをいいます。
イニュニックでは、行程管理責任者が確認してから、作業を進めます。
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【PUR製本】
強くて良く開く本、絵本や楽譜、教科書、料理本等、無線綴じでありながら 良く開く本を作りたい場合、PUR製本があります。開きやすい本となると、 中綴じ製本か、糸かがり製本しかありませんでした。中綴じ製本にはページ 数の制約があり多くのページでは無理でした。又、糸かがりとなると、16ペ ージ折りや8ページ折りの多面付オフセット印刷をしなければならず、印刷代 のコストが上昇する問題点がありました。PURとは、反応性ポリウレタン系ホ ットメルト接着剤の事です。建築系、内装材系等で良く使われていた接着剤で すが、環境に優しく、丈夫で柔らかく、耐熱性に優れ印刷インキとの相性も良 いので、近年製本糊として使われるようになりました。従来のタイプのエヴァ 糊と比較すると、良い事ずくめの製本糊に思えますが、コストと手間がかかり ます。製本工程のスケジュール管理が重要です。一度熱して溶かした糊は使用 後は、破棄します。又、経時劣化が激しく、短時間で、ブックバインディング しなければなりませんが、糊そのものは、長い時間をかけて固まって行く為、 表紙と本文が接着した時点では、強度と開き加減を確認する事が難しいと言う 難点があります。本は開けば良いかと言いますと一概にそうとも言いきれず、 見開きページで黒い写真が配置してある場合、中心が開きすぎると、白い糊の 部分が見えてしまいます。これは綺麗ではありません。余白がたっぷりある本 だとぎりぎりまで糊を薄くして、良く開くように調整しても問題ありませんが、 絵本や写真集の場合は、そこの見極めが大切です。PUR製本が効果を発揮するの は、オンデマンドで印刷した写真集やイラスト集です。水と油が紙に染み込む オフセット印刷は、印刷後に紙の強度の変化が起きる事はありませんが、オン デマンド印刷では変わります。オンデマンド印刷はトナーを紙に塗布して200 度ぐらいの熱で固めます。インキ濃度の高い写真集などの場合、両面にその ような加工が施される為、普通のオフセット印刷に較べて、ハリが出て、固 い紙に変化します。そちらをエヴァ糊で固めると開きの悪い本になります。 またインキ濃度の高いノドをミーリングするとは言えエヴァ糊で接着するには、 容易に糊が染み込まず、ページが取れたり、本がばらける事故が起きる事が ありました。PUR製本では、オンデマンド印刷の短所が、カバーされ、より 柔らかいしなやかな本に生まれ変わるのです。
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【オフセットとオンデマンドのデータ】
オフセット印刷の網点の一粒は、ブランケットが新品の状態でも97%、水 を使っているのでところどころ掠れて95%ぐらいの印刷仕上りになります。 網点の濃さ・大きさの事です 一方、オンデマンドの網点の一粒は、1mm位 の至近距離からノズルで紙に向かってピチャッと吹きつけます。 この時、 網点の廻りに太陽のフレアの様な点々が付きます。 ですから、オンデマン ド印刷では、103%ぐらいの印刷仕上りです。 もう一つ、オフセットは水を 使うのですが、オンデマンドは水を使いません。 ここでインキの濃さの違 いが出ているのですが、さらにオフセットインキの顔料とオンデマンドトナ ーの顔料の濃さの違いがあります。 オンデマンドのトナーは青黒いです。 濃いです。 その特性を考え乍ら、オフセットとオンデマンドは、データを 作り分けないといけません。 さらにモニターのRGBから印刷のCMYKにする 時に、印刷用のデータに加工する事も必要です。 光の三原色は、どこまで もすっきり明るくメリハリがありますが、印刷のCMYKは、少し暗くぼやけ ます。 これを、フォトショップで、元のRGBに近づけながら、CMYKでメリ ハリのあるスッキリ感を出し、さらにそこから、オンデかオフの分れ道に 分け入ります。 実際の写真データより、明らかに明るく見えていますので、 まず、中間色を10~15%明るくします。 明るくすると、コントラストが下が りますので、コントラストを上げます。 それからシャープネスをかけます が、その時、オンデマンドの方を少し強めにかけます。 オフセットの方は 彩度を上げると良くなります。 それともう一つ。オフセット印刷はどこま でもデータに忠実に再現する事を目標にしています、他のやりようを知らな い。 オンデマンド機は、線数を変更したり、電圧を変えたりする事で、少し 調子を変える事ができます。 しかしそれ以上にデータ通りでは無い、ちょっ とした化粧をしているような気がします。 家庭用のプリンターは、メーカー 独自の方法で、プリントしていますので、同じデータで流してもプリンター によって様々な出方をします。 一般的にオンデマンド機はデータに忠実に印 刷をすると云う所が、家庭用プリンターと一線を画すところですが、実状は オンデマンドメーカーのプラスαがあります。
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【オンデマンド印刷のPUR製本】
少部数のカラー冊子、カタログやパンフレット、写真集などを作成する場合、 オンデマンド印刷を利用すると安価で質の高いカラー冊子が作成できますが、 トナーによる本の硬さとやはりトナーによる製本の接着部の不安定さが常に 気がかりなところです。オンデマンド印刷は、トナーを紙に噴射して瞬間乾 燥させるため、紙が少し硬い層に覆われることになり、紙のしなやかさを消 してしまいます。全てのページがトナーに覆われてしまう写真集などで特に 顕著です。また、インキやトナーのベタと製本の接着部も油性の成分が接着 糊を弾いてしまう為、本が壊れやすいという不具合が起きやすいです。 それらの不具合を防いでくれるのが、PUR製本と云う方法です。従来型のホッ トメルト、EVA系の接着糊より数倍の強度があり、糊自体もとても柔らかい為、 本が良く開いて、尚且つ丈夫だという利点が有ります。オンデマンド印刷の少 部数での上製本でも本文をPUR製本で固めて、フォローバックで表紙と接着さ せることによって、糸かがりの本よりより開く本を作ることが可能です。全体 的に本の部数が少なくなって行きながら、創りが凝ったものになる傾向がある 自費出版の世界でオンデマンド印刷とPUR製本は切っても切れない関係になり 始めています。PURの利点は他にも一冊の本の中でいろんな用紙を使う場合、 EVA系ホットメルトでは、ばらけ易い創りもPUR糊ならしっかり接着するとい う事。オフセット印刷と違ってオンデマンド印刷では、紙の種類を増やして もさほど大きな金額の変化がありません。それは印刷の手間と製本の手間を 大きく省くことが出来るからです。オンデマンド機には複数の用紙トレイが 有ります。設定で写真ページはA紙、テキストページはB紙、イラストページ はC紙、色扉のページはD紙などいか様な設定ででも印刷できます。そのよう な多彩な印刷が出来るのがオンデマンド印刷の魅力ですし、機械の使い方次 第では、安くてかっこ良い本を作ることが出来るのです。
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【オンデマンド印刷とは】
オンデマンドとは、欲しい時に、欲しいだけの量をすぐにと言う様な意味です。 ヴィデオオンデマンドとは、観たい映画をすぐにダウンロードしていつでも観られると言うサービスで、即時性がメインのサービスを大体オンデマンドと言います。 町のオンデマンド印刷のサービスステーションも大体速さをサービスの売りにしていますので、チラシ等でしたら、その場で待ってて持って帰れたり、 本等では、夜入稿したら、次に日の朝には、出来上がっていて、受け取る事が出来るサービスを展開しています。 従来のオフセット印刷、軽オフセット印刷と違うのは、何かと言いますと、大型の量産型の高性能プリンターを使っていることです。 データと紙を用意したらすぐに印刷を始められるので、成程早いです。イニュニックでもオンデマンド機を4台フル稼働させています。 元々は、オフセット印刷屋でしたが、年々、オンデマンド機の印刷需要が増加しております。 ヨーロッパやアメリカでは、すでに6割を超えるところまでオンデマンド印刷のシェアが増えています。 日本では、印刷仕上がりに対する目が厳しいので、まだ2割か3割ぐらいですが、WEBに情報伝達方法を取られているので、 印刷部数に関しては、減っていっており、5割を越すのは時間の問題では無いかと考えられています。 オンデマンド印刷機で有名なところでは、ゼロックス、キャノン、コニカミノルタ、リコー、インディゴ、理想科学、コダック等々。 ネットでオフセット印刷、オンデマンド印刷を探す時の注意点は、やはり、どこのメーカーのオンデマンド機を使用しているかと言う事。 機械の良し悪しもありますが、それぞれ値段設定が違いますので、仕上がり金額さまざまに違います。値段が安くて、お得かと言うとそれなりに、仕上がりも色々です。 町のコピー屋さんから発展したオンデマンド屋さんも早くて安くてというイメージですが、本造りの基本などをご存じない事があります。 24時間営業のショップでは、若い未経験の方が多いので、難しい制作には向かないかもしれません。
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【ハイブリッドUVオフセット印刷】
UV印刷とは、紫外線を照射する事によって即時に硬化するインキを使って 印刷する事を言います。 今までは、パッケージ関係の印刷物、アルミ蒸着 紙やPET、PP等の透明素材、油性のオフセット印刷機では刷れなかった印刷 を行って来ました。 インキは紙の上に乗る事によって、ゆっくり徐々に乾 いて行きます。乾くのに時間がかかる為に、紙と紙の間にパウダーを塗布し て密着して裏写りするのを防いでいます。ハイブリットUVオフセット印刷は インキを硬化させるUVランプを進化させ、少量の光でも硬化できるようにし た物です。 一般にUV印刷は、その特殊性にて紙では無い素材に印刷するのが 普通でしたが、イニュニックでは、普通の紙に印刷しています。 主に能力を 発揮するのは、今流行のラフグロス系の用紙、ヴァンヌーボ、Mr.B、又は、 ラフ嵩高紙のOKアドニスラフ、OKブライトラフ等、 これらの用紙は印刷の乾 きが悪く、とても事故の多い紙でした。 多めにパウダーを吹かなければいけ ませんし、製本加工に廻すのに時間がかかります。又、生乾きによるこすれ、 裏移り等も起きます。 ハイブリットUVオフセット印刷にしてから、それらの事故が皆無になったのは 勿論ですが、一番大きいのは、真っ黒に思う存分濃く印刷できる事です。 印刷 の濃度が低いのは、よく経験されると思いますが、これは、唯、印刷の乾きを早 くする為です。薄く印刷すると、早く乾きますし、すぐに後加工に廻せます。 ラ フ嵩高紙は、濃く印刷しないと、見映えがしません。濃く印刷する事によって、紙 のテクスチャーを抑え込みながら乍ら、そのテイストを生かす仕上りになります。 印刷は、紙によって印刷の上がりを変えています。内容によっても刷り方は違いま すし、納期によっても違います。 ハイブリッドUVが、それらの垣根を越えて新たな 印刷の地平を見せてくれる事の可能性を秘めた印刷だと言う事は、論を俟ちません。 欠点も申し上げておきましょう。特色はできません。ハイブリッドUVインキがない ので、特色は出来ません。 ハイブリッドUVオフセットのインキは、プロセスカラ ー4色、ホワイト、金赤、金、銀などです。透明ペットに印刷する場合は、まず白 に印刷して、その上にカラー印刷します。 それから、もう一つの大きな需要が、 ハイブリッドUVでカラー台紙を印刷して個断ちして、オンデマンド機でバリアブ ル印刷で、可変印字をして商品を仕上げる事が出来ます。 オンデマンド機は、印 刷機のパウダーを嫌います、故障の原因になります。