イニュニックからのお知らせ

  • サービス【イニュブック】夏季休暇のお知らせ

    2025年08月06日

    オンライン書店「イニュブック」は
    8月9日~17日まで休業となります。
    ご注文の商品は8月18日より順次発送手続きをさせていただきます。

    恐れ入りますが何卒よろしくお願いいたします。

  • WEBサイト改修中のお知らせ

    2025年08月01日

    現在WEBサイトの改修を行っております。
    画面表示がおかしくなっている場合は、お手数ですが閲覧履歴やキャッシュを削除し、再度WEBを読み込んでください。
    ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

一語一会

印刷プレビュー

印刷する前に仕上がりの状態をディスプレイ上に表示する機能。

  • 【コデックス装】

    IMG_1524_4.jpg 本の装丁は、本の外観全体をデザインし、製本の仕様を決定します。本の印 象が装丁で決まりますのでとても大切です。いわば本の顔で読者に手に取っ てもらえるかどうかが決まります。コデックス装は、本のデザイン性としま しては特殊です。コデックス装はチープさと武骨さが両方あり、剥き出しの 背には色糸が見え、製本途中で投げ出したような粗々しさが、魅力的な製本 方法です。なんと云っても180度本が開くので中面が見やすく、手を放して もそのままの状態を保ちます。背表紙がない事と糸でかがってある事で広開 性を保っています。しかしながら、背表紙で背中を保護してない分少しばか り脆弱でもあります。一般に上製本は印刷した本文(16P折り、8P折り)を帳 合して、糸で本文の順番に糸でかがって行きます。この後、寒冷紗を付け、花 布を付け、スピンを付け、表紙を付けて完成させます。コデックス装の場合は、 糸でかがった後に背固めして3方を化粧断裁すれば完成です。表紙を付ける場 合は先に見返しを先頭と最後に張り付けておきます。そして見返しに表紙を貼 り合わせて3方を断裁します。綴じ糸は様々な色があります。 IMG_1523_5.jpg 白、赤、黄、緑、青、黒など。常備在庫してないものは別注門で取り寄せます。 別途コストがかかります。かがり糸は、1折から最終折まで通してかがりますので、 台ごとに糸の色を変えることは出来ませんが、ボビン毎に糸の色を変えることは出 来ます。1色が2列になりますので2列ごとに色が変わっていく、カラフルなかがり 仕様も可能です。見返しの外側に寒冷紗を付けることも可能です。糸かがりだけの 物よりは本が強くなります。コデックス装の短所と云えばまさにそこの所で、表紙 でくるんでいないので強度に問題がございます。特に背の部分。コデックス装のコ ストは上製本と並製本の間ぐらいです。表紙に箔押しをしたり、合紙をしたりする 事もできます。上製本にはない武骨な美しさ、180度ノドまで見える開き、ノドに しっかりと絡みつく血管の様なかがり糸。特殊製本の中でもコデックス装の人気は とても高く、見映えと手に取りやすい価格がその理由のようです。ただコデックス 装にはいろいろなパターンがあり、加工と仕様に合わせて金額が変わってきます。 本文だけをかがって背中を固めて3方を断裁したもの。本文の先頭と最後に少し厚い 表紙をベタで貼り付けたもの。本文と二つ折りにした表紙を一緒に糸でかがったもの 本文と表紙の間に1mm以上のチップボールをベタ貼りしたもの。それらに見返しを 二つ折りで入れる場合。雁垂れ表紙の場合もあります。 本文用紙にアート紙、コート紙を使って見開きでノドまでしっかり濃い色が入る場合、 折ずれなどが入りやすくなります。180度完全に開くということは、様々な不具合を 露呈させます。オンデマンド印刷の場合は、トナーの滑りなどが発生しますので、 塗工紙のコート、アート紙は避けたほうが良いと思います。少部数のオンデマンド 印刷の場合には他にも不具合が発生します。A4とB5の本の場合。8P、16Pでは、 オンデマンドで刷ることが出来ません。オンデマンド機の場合基本的には菊判 4切サイズ(A3)が最大サイズです。B6、A5ですと8ページ折りが出来るので 糸かがりは出来ます。仕上がりB5,A4はどうするかと云いますと、8ページの 入紙と云う考え方で刷っていきます。1-8(2-7)、3-6(4-5) この二つの折を手で入紙します。これで8P折りの状態が出来ます。これら8P 折りを帳合して順番にしてかがります。こちらでB5,A4、少部数、オンデマンド、 コデックス装が完成します。

  • 【PUR製本】

    強くて良く開く本、絵本や楽譜、教科書、料理本等、無線綴じでありながら 良く開く本を作りたい場合、PUR製本があります。開きやすい本となると、 中綴じ製本か、糸かがり製本しかありませんでした。中綴じ製本にはページ 数の制約があり多くのページでは無理でした。又、糸かがりとなると、16ペ ージ折りや8ページ折りの多面付オフセット印刷をしなければならず、印刷代 のコストが上昇する問題点がありました。PURとは、反応性ポリウレタン系ホ ットメルト接着剤の事です。建築系、内装材系等で良く使われていた接着剤で すが、環境に優しく、丈夫で柔らかく、耐熱性に優れ印刷インキとの相性も良 いので、近年製本糊として使われるようになりました。従来のタイプのエヴァ 糊と比較すると、良い事ずくめの製本糊に思えますが、コストと手間がかかり ます。製本工程のスケジュール管理が重要です。一度熱して溶かした糊は使用 後は、破棄します。又、経時劣化が激しく、短時間で、ブックバインディング しなければなりませんが、糊そのものは、長い時間をかけて固まって行く為、 表紙と本文が接着した時点では、強度と開き加減を確認する事が難しいと言う 難点があります。本は開けば良いかと言いますと一概にそうとも言いきれず、 見開きページで黒い写真が配置してある場合、中心が開きすぎると、白い糊の 部分が見えてしまいます。これは綺麗ではありません。余白がたっぷりある本 だとぎりぎりまで糊を薄くして、良く開くように調整しても問題ありませんが、 絵本や写真集の場合は、そこの見極めが大切です。PUR製本が効果を発揮するの は、オンデマンドで印刷した写真集やイラスト集です。水と油が紙に染み込む オフセット印刷は、印刷後に紙の強度の変化が起きる事はありませんが、オン デマンド印刷では変わります。オンデマンド印刷はトナーを紙に塗布して200 度ぐらいの熱で固めます。インキ濃度の高い写真集などの場合、両面にその ような加工が施される為、普通のオフセット印刷に較べて、ハリが出て、固 い紙に変化します。そちらをエヴァ糊で固めると開きの悪い本になります。 またインキ濃度の高いノドをミーリングするとは言えエヴァ糊で接着するには、 容易に糊が染み込まず、ページが取れたり、本がばらける事故が起きる事が ありました。PUR製本では、オンデマンド印刷の短所が、カバーされ、より 柔らかいしなやかな本に生まれ変わるのです。

  • 【オンデマンド印刷のPUR製本】

    少部数のカラー冊子、カタログやパンフレット、写真集などを作成する場合、 オンデマンド印刷を利用すると安価で質の高いカラー冊子が作成できますが、 トナーによる本の硬さとやはりトナーによる製本の接着部の不安定さが常に 気がかりなところです。オンデマンド印刷は、トナーを紙に噴射して瞬間乾 燥させるため、紙が少し硬い層に覆われることになり、紙のしなやかさを消 してしまいます。全てのページがトナーに覆われてしまう写真集などで特に 顕著です。また、インキやトナーのベタと製本の接着部も油性の成分が接着 糊を弾いてしまう為、本が壊れやすいという不具合が起きやすいです。 それらの不具合を防いでくれるのが、PUR製本と云う方法です。従来型のホッ トメルト、EVA系の接着糊より数倍の強度があり、糊自体もとても柔らかい為、 本が良く開いて、尚且つ丈夫だという利点が有ります。オンデマンド印刷の少 部数での上製本でも本文をPUR製本で固めて、フォローバックで表紙と接着さ せることによって、糸かがりの本よりより開く本を作ることが可能です。全体 的に本の部数が少なくなって行きながら、創りが凝ったものになる傾向がある 自費出版の世界でオンデマンド印刷とPUR製本は切っても切れない関係になり 始めています。PURの利点は他にも一冊の本の中でいろんな用紙を使う場合、 EVA系ホットメルトでは、ばらけ易い創りもPUR糊ならしっかり接着するとい う事。オフセット印刷と違ってオンデマンド印刷では、紙の種類を増やして もさほど大きな金額の変化がありません。それは印刷の手間と製本の手間を 大きく省くことが出来るからです。オンデマンド機には複数の用紙トレイが 有ります。設定で写真ページはA紙、テキストページはB紙、イラストページ はC紙、色扉のページはD紙などいか様な設定ででも印刷できます。そのよう な多彩な印刷が出来るのがオンデマンド印刷の魅力ですし、機械の使い方次 第では、安くてかっこ良い本を作ることが出来るのです。

  • 【オンデマンド印刷とは】

    オンデマンドとは、欲しい時に、欲しいだけの量をすぐにと言う様な意味です。 ヴィデオオンデマンドとは、観たい映画をすぐにダウンロードしていつでも観られると言うサービスで、即時性がメインのサービスを大体オンデマンドと言います。 町のオンデマンド印刷のサービスステーションも大体速さをサービスの売りにしていますので、チラシ等でしたら、その場で待ってて持って帰れたり、 本等では、夜入稿したら、次に日の朝には、出来上がっていて、受け取る事が出来るサービスを展開しています。 従来のオフセット印刷、軽オフセット印刷と違うのは、何かと言いますと、大型の量産型の高性能プリンターを使っていることです。 データと紙を用意したらすぐに印刷を始められるので、成程早いです。イニュニックでもオンデマンド機を4台フル稼働させています。 元々は、オフセット印刷屋でしたが、年々、オンデマンド機の印刷需要が増加しております。 ヨーロッパやアメリカでは、すでに6割を超えるところまでオンデマンド印刷のシェアが増えています。 日本では、印刷仕上がりに対する目が厳しいので、まだ2割か3割ぐらいですが、WEBに情報伝達方法を取られているので、 印刷部数に関しては、減っていっており、5割を越すのは時間の問題では無いかと考えられています。 オンデマンド印刷機で有名なところでは、ゼロックス、キャノン、コニカミノルタ、リコー、インディゴ、理想科学、コダック等々。 ネットでオフセット印刷、オンデマンド印刷を探す時の注意点は、やはり、どこのメーカーのオンデマンド機を使用しているかと言う事。 機械の良し悪しもありますが、それぞれ値段設定が違いますので、仕上がり金額さまざまに違います。値段が安くて、お得かと言うとそれなりに、仕上がりも色々です。 町のコピー屋さんから発展したオンデマンド屋さんも早くて安くてというイメージですが、本造りの基本などをご存じない事があります。 24時間営業のショップでは、若い未経験の方が多いので、難しい制作には向かないかもしれません。

  • 【ハイブリッドUVオフセット印刷】

    UV印刷とは、紫外線を照射する事によって即時に硬化するインキを使って 印刷する事を言います。 今までは、パッケージ関係の印刷物、アルミ蒸着 紙やPET、PP等の透明素材、油性のオフセット印刷機では刷れなかった印刷 を行って来ました。 インキは紙の上に乗る事によって、ゆっくり徐々に乾 いて行きます。乾くのに時間がかかる為に、紙と紙の間にパウダーを塗布し て密着して裏写りするのを防いでいます。ハイブリットUVオフセット印刷は インキを硬化させるUVランプを進化させ、少量の光でも硬化できるようにし た物です。 一般にUV印刷は、その特殊性にて紙では無い素材に印刷するのが 普通でしたが、イニュニックでは、普通の紙に印刷しています。 主に能力を 発揮するのは、今流行のラフグロス系の用紙、ヴァンヌーボ、Mr.B、又は、 ラフ嵩高紙のOKアドニスラフ、OKブライトラフ等、 これらの用紙は印刷の乾 きが悪く、とても事故の多い紙でした。 多めにパウダーを吹かなければいけ ませんし、製本加工に廻すのに時間がかかります。又、生乾きによるこすれ、 裏移り等も起きます。 ハイブリットUVオフセット印刷にしてから、それらの事故が皆無になったのは 勿論ですが、一番大きいのは、真っ黒に思う存分濃く印刷できる事です。 印刷 の濃度が低いのは、よく経験されると思いますが、これは、唯、印刷の乾きを早 くする為です。薄く印刷すると、早く乾きますし、すぐに後加工に廻せます。 ラ フ嵩高紙は、濃く印刷しないと、見映えがしません。濃く印刷する事によって、紙 のテクスチャーを抑え込みながら乍ら、そのテイストを生かす仕上りになります。 印刷は、紙によって印刷の上がりを変えています。内容によっても刷り方は違いま すし、納期によっても違います。 ハイブリッドUVが、それらの垣根を越えて新たな 印刷の地平を見せてくれる事の可能性を秘めた印刷だと言う事は、論を俟ちません。 欠点も申し上げておきましょう。特色はできません。ハイブリッドUVインキがない ので、特色は出来ません。 ハイブリッドUVオフセットのインキは、プロセスカラ ー4色、ホワイト、金赤、金、銀などです。透明ペットに印刷する場合は、まず白 に印刷して、その上にカラー印刷します。 それから、もう一つの大きな需要が、 ハイブリッドUVでカラー台紙を印刷して個断ちして、オンデマンド機でバリアブ ル印刷で、可変印字をして商品を仕上げる事が出来ます。 オンデマンド機は、印 刷機のパウダーを嫌います、故障の原因になります。