「紙と日々、」田中千絵

2020 年 8 月 23 日 日曜日

印刷の立ち会いでお出で頂いたデザイナーの方の名刺を拝見したら

何か、何か、このお名前は知ってるぞ、記憶にあるぞ、何処で何処

かで拝見したお名前。「あのあの、有名な方の様な気がするんです

が、どちらさまでしたでしょうか?」と、馬鹿な私は面と向かって

訊いてしまうのですね。そしたら早速本を送って頂きました。

私よりどっぷりと紙に浸かって居られる方でした。私なんか印刷素

材にしか見ていないと気付かされる。

海の上のピアニスト

2020 年 8 月 22 日 土曜日

深夜、目覚めると本を読んだりブログ読んだりして、次の眠りを待つの

ですが時々何もする気にならなくて、ボーとただ街の音を聴いている時

が在ります。「ゥゴォー――」と地鳴りの様な、風の音の様な、車の音

の様な、エアコンの音、人の囁き声や、よがり声や、怒鳴り声、虫の音、

誰かが誰かを殴っている音、それらが全て一体となって鳴っている。都

会の営みですね。ヨーロッパの農夫が初めて海を見て、海の音に感動す

る、そして豪華客船の中で生れ落ちて一生涯陸地を踏まなかったピアニ

ストの話です。豪華客船はイギリスとアメリカを往復する航路。アメリ

カに行くときは新天地に向かう希望に溢れているけど帰りは、旅行の金

持ちだけなのでしょうか?あっ、時代は1900年からの話。ピアニス

トは、旅人と越境者の不安と倦怠を紛らわせ鼓舞しながら、冷静に彼ら

の来し方を想像し、まだ見ぬ陸にただ想いを馳せます。設定、展開とて

も上手い。この映画にリアルを求めるのは愚の骨頂。とどまる事、向か

う事、終わりのない事、落ちる事、足掻く事、絶望する事。ピアニスト

は、生まれ乍らに絶望しているのですね。昔の映画の4K復刻版。金も

時間も構想もたっぷりかけられた時代の名画です。昔の出て来る人たち

が簡単でとてもいいや!

季節の無い街

2020 年 8 月 20 日 木曜日

昨日の夜、墓場の横を自転車漕いでいたら、秋の虫が鳴いて居るのですね。

日中茹だる様な暑さで勿論まだまだ8月でもありよもや秋の気配を感じる

とは露とも思っていない処だったので、意外としんみりしてしまいました。

泉谷しげるの「春夏秋冬」は、横浜の寿町を唄ったのか山谷を唄ったのか

兎に角どっちかだったように記憶しています。東京に住むと季節の移ろい

と云うのは中々感じづらい処ですが、それでも偕楽園の梅だとか、上野の

桜がだとか、端午の節句、堀切の菖蒲園、海の日、隅田川の花火大会、お

盆の帰省とニュースで季節毎の風景が在ればそれなりに季節の移ろいは感

じられます。仕事どっぷりの間に忙しげな飲み食いが挿入される日々の唯

一の春夏秋冬。ニュースも無くなったら今がどの辺なのかも定かじゃない

が流れる汗が唯一、身体に夏だと教えてくれる。虫はその辺、騙される事

無くしっかり秋の準備に入っています。

ハンガリーピクニック計画

2020 年 8 月 19 日 水曜日

ハンガリーは、何だか素敵な処なのかな?ハリウッドも映画をよくここで

撮っています。かの「サタンタンゴ」もハンガリーが撮影地です。この前、

「ハンガリア狂詩曲」も買って聴いていました。

今日は「ハンガリーピクニック計画」の日だそうです。31年前、この

ピクニックで世界が大きく変わった。天安門が6月4日。それから3か

月後です。ピクニックで共産主義は瓦解し始めたと云えば愉快です。

戦争は退廃の極致に現われる破滅衝動と云う感想を持ちました。

勿論させられる方では無くて、命令を下す方の話。

狂言回しが1984のジョージ・オーウェルで冒頭知り合った時に

オーウェルは、スターリンの共産主義をべた褒めしていたのです。

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