季節の無い街

2020 年 8 月 20 日 木曜日

昨日の夜、墓場の横を自転車漕いでいたら、秋の虫が鳴いて居るのですね。

日中茹だる様な暑さで勿論まだまだ8月でもありよもや秋の気配を感じる

とは露とも思っていない処だったので、意外としんみりしてしまいました。

泉谷しげるの「春夏秋冬」は、横浜の寿町を唄ったのか山谷を唄ったのか

兎に角どっちかだったように記憶しています。東京に住むと季節の移ろい

と云うのは中々感じづらい処ですが、それでも偕楽園の梅だとか、上野の

桜がだとか、端午の節句、堀切の菖蒲園、海の日、隅田川の花火大会、お

盆の帰省とニュースで季節毎の風景が在ればそれなりに季節の移ろいは感

じられます。仕事どっぷりの間に忙しげな飲み食いが挿入される日々の唯

一の春夏秋冬。ニュースも無くなったら今がどの辺なのかも定かじゃない

が流れる汗が唯一、身体に夏だと教えてくれる。虫はその辺、騙される事

無くしっかり秋の準備に入っています。

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