瞬く皮膚、死から発光する生

2020 年 8 月 6 日 木曜日

8月15日の広島市内では、皮膚がケロイドになったり、

白く色が抜けた皮膚を持つ高齢の方々がそこかしこにお出

かけになります。後遺症で苦しそうな足取りは覚束なく、

一人では歩く事さえ敵わないご様子に見受けられます。

それでもこの日ばかりは花を手向け、お供えを用意し、

手を合わせなくてはならない思いだけで重い身体を運ば

れます。8月6日の風景とはまた違った景色です。路面

電車やデパートの中や道端のそこここに思わず声を掛け

なければと思わせる。

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8月25日より11月3日まで足利市立美術館で

「瞬く皮膚、死から発光する生」が始まります。

石内都、大塚勉、今道子、高崎紗弥香、田附勝、

中村綾緒、野口里佳、野村恵子
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PLACE M 「尾仲浩二写真展」

2020 年 8 月 6 日 木曜日

20年前の退色し始めたネガカラーフィルムをプリントされ

たようです。懐かしくノスタルジックな尾仲さんの真骨頂の

様な色褪せたプリントでした。本文紙はニューエイジが無く

なってしまったのでユーライトのナチュラルを使いました。

印刷が難しかったのです。普通に100%で刷ると本当に退

色した力の無い画になります。少し墨以外を濃いめに刷りま

した。濃くなりすぎると画が力み始めて退色感が無くなりま

す。このさじ加減が難しくてドキドキしながら納めたのでし

た。 良かった。

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