はちどり
2020 年 6 月 29 日 月曜日はちどり。鳥の中で一番小さくて、1秒間に60回も羽ばたきます。
小さくて必死に羽ばたかないと生きて行けない鳥。
韓国儒教文化では、男が絶対だし、親や目上の者の前では、煙草を
喫う事も胡坐をかく事も出来ませんでした。まして子供でも大人で
も無い14歳は脇役に過ぎない。後ろからのショットと唐突な場面
展開。ドラマは脇役の物では無い。処遇の様々な違和感が理解でき
ないと割と退屈な展開に始終する。儒教とは孔子に端を発する教え
で国家を統治する為政者との親和性は非常に高い。日本には朱子学
として儒教の教えは徳川時代に広まりました。仁義礼智信、養慈友
恭孝、長幼の序、家父長制、男尊女卑。正確には2600年前、呉
越戦争に負けた呉の人達が稲作農耕文化と一緒に弥生人として入っ
て来て日本の源流となりました。本家の中国の場合は、共産主義で
廃れはじめ、日本の場合は西洋文化の影響とキリスト教で儒教を宣
う人は少なくなりましたが源流はあまり変わりません。朝鮮半島で
は長く両班と云う身分制度ともに儒教は残りました。
女性蔑視に留まらない、制度や社会構造に根差すあらゆる不平等に
対して描かれた映画です。世界、50以上の映画賞で絶賛されている。
制度は人を守る様な顔をして人を縛る。守る人と縛る人を常に固定し
続けるのは国家のお約束ではありますが、身分制度やレイシズムとの
境界を曖昧にしたまま、弱きものは、弱きままに留め置かれる。