テレスクリーン
2020 年 11 月 19 日 木曜日今年正月に沖縄の友人の新居に訪ねた時に見せられたのはインター
ネットに繋がったテレスクリーンでした。声を発しただけでユーチ
ューブに切り替わったり、普通のテレビ番組を観ていても、我々の
声を聴いているようで、私たちの話題に合わせた情報番組を流すの
でした。テレビの番組と我々の個人情報がしっかり繋がって関連情
報を映すのです。沖縄の正月は、箱根駅伝は映らないのです。読売
だから拒否しているのか、読売の方が意地悪しているのか判らない
のですが。たまたまその話から日清に行った矢澤曜君の近況の話に
なりました。そしたら、そしたらですよ。当の矢澤曜君がテレビに
出て来たのです。オープンハウスのコマーシャルになって広告塔に
なった曜の字がオープンハウスの宣伝するのです。この時は広告な
のか番組なのか良く判りませんでした。しかしその次が吃驚です。
私の出身地、相生のど根性大根の紹介ニュースが続いたのです。か
みさんと思わず目を合わせてしまいました。聞かれている。このニ
ュースは、もう何年も前のモノです。で何故11か月前のこんな話を
蒸し返しているのかと云いますと我が家もテレスクリーンを買ったの
です。少し前に我が家のテレビが壊れたのです。それで今のテレビは
インターネットに繋がっていなくても、筒抜けなんだろうなと思って
しばらくテレビ無しで過ごしていたのです。新婚当時はテレビなんか
必要も無い甘い時間が流れていたのですが、流石にこの年になると喋
る事も無い。皺とあばたを見続けても気が滅入るだけだ。「良いじゃ
ない、この詰らないプライバシーを聞かせてやりましょうよ」と音を
あげたのは、私だったか、彼女だったか?残り少ない人生を詰らない
事を気にしながらの余生は厭だと云う処に落ち着いたのですね。
しかし未だインターネットには繋がっていません。テレビが点いてい
る時は、息を潜めています。