アマゾンの注文

2020 年 5 月 21 日 木曜日

アマゾンでの販売は5月23日です。それを前にして300冊ぐらいを

倉庫に納入するようにと云う指示が来ました。何を根拠にそんなに沢山

寄越せと云うのか判りません。アマゾンで売れると38%取られるので、

イニュニックとしたらうちから買ってもらった方が良いですよね。

絶賛発売中です。送料無料です。¥1,980-宜しくお願いします。

写真集「骨の髄」

2020 年 5 月 21 日 木曜日

うちで刷った本では無いですが面白そうな感じだったので買いました。

甲斐啓二郎さん、「骨の髄」新宿書房。甲斐さんは、4年前に写真集の

見積もりをしましたがそれっきりでした。

「骨の髄」は世界の格闘的な祝祭を5つ写しています。イングランド

「シュローヴ・チューズデイ」ラクビーの原型と云われる祭り。町を

流れる川の右対左で別れて2キロのボールを奪い合う、最低限のルー

ルが、教会に入らない、人を殺さない。何百人と云う男たちが町全体

をフィールドにゲームと云う祭りを行います。秋田県美郷「竹打ち」

酒蔵の若い衆がヘルメットかぶって防護服来て長い竹ざおでたたき合

う。ボリビアマチャ「チャランガ」各集落の男たちが力を競い合うけ

んか祭り。軍人が輪になって群衆を遠ざけた円の中で1対1の男が素

手で殴り合う祭り。時々なぐり殺してしまう。

野沢温泉村「道祖神祭り 火付け」毎年1月15日の夜に行われます。

これは、実際に観ました。3メートルぐらいの近くまで行きました。

写真集では1センチぐらいの太さの麻の幹の束を松明にしてなぐり合う

と云っていましたが、2・3センチぐらいの松の木の束で殴っている

人達一杯いました。樽酒から浴びる様に酒飲んで犬も逃げ出すほどアド

レナリン撒き散らして。今から何か殺し合いみたいなことが始まると

本気で思ってましたが、結構近い物でした。5メートルの櫓を2日か

けて建て、櫓の上に40代の厄年が陣取り、櫓の周りを25歳の厄年

男達が守る。それを村の男たちが松明に火をつけて向かっていき櫓を

燃やそうとする。その火を叩き消そうとするのですが、結局お互いを

棒で殴り合うと云う事になります。どのタイミングで火が燃え始めた

のかはっきりしなかったのですが、いつの間にか上の厄年男たちは降

りていて守る若衆も離れてしまい、櫓は炎をあげて燃え盛るのです。

ジョージア「Lelo」こちらもラクビーの原型です。こちらも教

会に入らない、人を殺さない、町全体がフィールド。唯ボールは、

16キロあります。現状、コロナ禍の中から見ると真逆の世界です。

肉体的な暴力と精神的な暴力。肉体的な方にはカタルシスが在るけど、

コロナの様な暴力にはそれは無い。陰湿ないじめの様なモノ。だから

自粛警察なるものが出て来ます。何処までも落ちて行く奈落です。

新しい生き方とは何だろう。暴力を知らない無菌の状態で育ったか

ら、そんなこと言うの?私たちは、言葉と視野だけで世界を作って

いる訳ではありません。フェロモンもセロトニンもドーパミンもア

ドレナリンもコミュニケーションのルーツとして利用されている。

特に男女間の関係では重要です。ハグや握手やキスやハイタッチで

通じるモノの方が遥かに多い。1対1の殴り合いの喧嘩は男同士の

セックスだと云うのが私の持論なんですが、非接触性の社会生活な

んて基本的にありえない。テレビでやる事無いんだったら、去年の

ラグビーワールドカップの再放送やればいいのだけど、コロナで閉

じ込めている民衆がどの様に反応するか、怖いから間違ってもやら

ないのよね。

上へ