鳥とじべた
2021 年 1 月 26 日 火曜日ジョージ・フリードマンの「2020ー2030アメリカ大分断」
「100年予測」の著者の最新刊。アメリカの歴史250年を振り
返った上でこれから10年何が起きるのかと云う衝撃の最新予測。
と在りましたが割と退屈だった。前回の本からあまり進化してい
ないし、10年前にパソコンに見切りをつけた云ってからのWEB
の進化は目覚ましいモノがある。しかし私だってスマホに見切りを
つけたからこそこの本を読み徹す事が出来たわけで、フリードマン
とは違う知見を得る事が出来ました。アメリカのGDPは世界の4
分の1を占めています。あらゆるイノベーションがアメリカ発です。
改めて250年の歴史を振り返ってもフリードマンの見方は新鮮で
した。元々北アメリカは戦いの国だった。ずっとインディアンは、
お互い部族に分かれて殺し合っていた。そこに大陸から渡って来た
欧州人は、その戦いに参加して結局勝ち抜いてしまった。その勢い
のまま西海岸に到達して、ハワイに渡り、日本まで来てしまった。
アメリカは移民の国です。それぞれの中央に居られなかった人々。
中央と云うのは良いじべたです。悪いじべたに居た人は創意工夫に
長けないと生存に困難が生じる。だから革新的だし常に創作努力を
続ける。その様な人たちに新天地の情報がもたされた時、移住を考
えた。ちなみに日本の良いじべたにいる人達は、そこからあまり動
く事無く、のんべんだらりとじべたからの上りだけで生き抜く。だ
から彼らは移民反対だし、革新的なイノベーションを好まない。ガ
ラパゴスが理由では無いのです。しかしこれは日本に限った事では
ないし、逆に優秀な移民を受け入れていたアメリカは発展し続ける
事が出来ました。軍事力に繋がるテクノロジーから大きなイノベー
ションを創って来たアメリカだからこそ、政治を司るのはそれらの
会社のCEOです。アメリカは軍事と政治と経済が一体になった軍
需会社なのですね。そのアメリカに新しい土地さえ必要ない空一面
に展開する経済圏が出来てしまったと云うのが私の見解で、此処で
古いじべた商売の人達の困惑が広がったのだと思います。新たなテ
クノロジーが生まれた時には、常に奴隷的な人々が出現しました。
その奴隷的な人々とテクノロジーの相乗効果でアメリカ、イギリス
明治の日本など目覚ましい発展が在ります。
新しい経済圏と同時に新しい国家運営の方策も生まれ始めています。
ここ10年のイノベーションは、個人には新たな大脳快楽を生み出し
国家にはその大脳快楽を精査するデータ情報が蓄積し、その一票の
軽さにうんざりするテクノクラートを生み出した。どんな事を考え
ようと個人の尊厳は重要視されるべきではあるが腹を空かせて死に
そうな子どもにも手を差し伸べるのが国家の役割。国家の機能と個
人の政治参加の大きな乖離が今現状様々な処で芽を吹きだしている
事では無いかと考えます。鳥インフルエンザが猛威を振るっていま
すが、我々人間にばら撒かれているのがコロナウイルス。飛べない
でじべたに縛り付けられている私達。ネットへの移動を促されてい
るけど実は古いじべた勢力の逆襲でニューワールドへの大転換かな?
2月になったら「じべた」と云う絵本を印刷します。その事が在っ
てこのタイトル鳥とじべたにしました。WEBは鳥と云うより実態
が無いだけに風の方が良いかなとも思いましたが、まっ、鳥の方で。