土門拳賞 選考

2021 年 3 月 25 日 木曜日

昨日の毎日新聞夕刊に土門拳賞の選考過程が掲載されたというお知らせを

頂き早速拝読しました。土門拳賞は大竹英洋さんの「ノースウッズ 生命

を与える大地」他の候補に山田侑二さんの「新版日本村1960-2020」石川

真生さんの「大琉球写真絵巻」公文健太郎さんの「光の地形」そして渋谷

敦志さんの「今日という日を摘み取れ」の5作品。梯久美子さんと石川直樹

さんが選考委員に居るのに気づきました。お二人の選評はとても頷ける処が

あります。特に石川さんの写真で勝負すべきと云う処は反論しようが無い。

毎日新聞のドキュメンタリーに特化した土門拳賞と云う事を知りました。

ターザンの縊死

2021 年 3 月 25 日 木曜日

ターザンごっこがやりたくて山に分け入り、方々塩梅の良い森を探し

回ったのでした。しかし、西播の地には何処にもターザンごっこが出

来る森は無かったのです。アケビの弦はもってこいなのですが上に伸

びているだけで樹から樹へ飛び移る事は出来ない。しょうがないので

鴨居にロープぶら下げてトラ模様のパンツを履いて家でターザンごっ

こをするしかなかったのでした。ターザンが首を括って死んだと云う

話は知らないのですが、ただ、そんな映像が頭に浮かんだのでした。

最近読み終えた本。 「生活の発見」 ローマン・クルツナリック

「見ざる、聞かざる、言わざる」的な生活に沈殿している時は、こう

云う歴史的な教養書と云うのがしっくりきます。ヒントもちりばめら

れている。1963年、ティック・クアン・ドックの描写が衝撃的だ

った。写真は知っていました。経緯は知りませんでした。サイゴンの

通り、セダンに先導された350人の僧侶が通りを歩いて来ました。

セダンから3人の僧侶が下りて来ました。一人は地面にクッションを

置き、もう一人は5ガロン入りのガソリンの容器を持っていた。3人

目の65歳になる仏教指導者ティック・クアン・ドックはクッション

に静かに蓮華座に座った。付き添いにガソリンを掛けられた後、彼は

祈りを唱えた。暫くしてからマッチを擦って僧衣の上に落とした。

ニューヨークタイムズのジャーナリストが写した写真は世界中に届け

られた。焼身自殺を図った一人の僧侶によって政府の信用が失墜し政

権崩壊に繋がった。これは信念についての章で紹介されている話でし

た。生きていく上で信念が大切である事は判りすぎるほど知っている

筈なのに私たちは保身のために易々と捨て去ってしまう。

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