カツサンド 宇田川
2018 年 3 月 2 日 金曜日カツサンドとても美味しかったです。
カツサンドとても美味しかったです。
昨日はつくば市のコモリコーポレーションつくばプラントで内覧会。
散々、お世話になっていながら今回初めてのつくば詣で。
つくば駅から20分。理化学研究所の隣?に広大な面積の工場が
ありました。迎えて頂いた方々をお見受けすると会った人たちばかりで
逆に結構な方々がイニュニックに来てくれていたんだなと今更ながら
気づいたのでした。有り難い事です。小森役員からも直々にご挨拶
頂きました。うちの会社は、コモリさんの機械は3台しか無くて、コモリ
ユーザーの中では末席の方へ列する存在位にしか認識が無かった
のですが、ホントに世間と云うモノを知らない井の中の蛙、大馬鹿大将
なのであります。
今回のメインの目的はインペリアルIS29の視察。実機を見て触って商売の
具体形を図面に起こすのが目的。一昨年のドルッパでは大判デジタル
印刷機が各社華々しく紹介されていました。しかし、すぐ故障したりその
実用性に難点が多分に見受けられたりしたので、もう少し時間が掛かるな
と云うのが感想でしたが、去年位からジェットプレスなどが売れ始めている
というのは耳にしておりました。今年の目玉にキャノンのボイジャーと云うのも
ありますが蓋を開けてみないと何とも言えません。「IS29」は、出て4年たって
いますが、やっとと云う処でしょうか?去年位から量産体制に入れる会社が
出てき始めたようです。IS29の利点は紙を選ばないという事。両面同時に
印刷して時間1500枚出力。RGBをダイレクトに出力します。ここが一番
素晴らしいとても綺麗です。写真集向き。拘りのデザイナーさんに間違い
なく評価してもらえる品質です。問題はインキが高い事。だけど少部数で
オフセットを越える品質だったら、そこは充分納得してもらえる品質。
他にリスロンGX40RPで4色両面300枚通しのジョブを3台10分ちょっとで
こなすというデモ。18000回転ですので300枚は1分です。2分半が版変え
1分少しで印刷。人間は版を差すだけです。この部分もそのうち無人化される
でしょう。紙を一種限定だったらいくらでも刷れます。ネット印刷大手が沢山
買っていそうですね。
小森さんのお話では、欧米にみられる電子書籍の衰退と紙の本の復活。
パッケージの好調と中国経済の復調等があります。
印刷業界の枠内で考えても未来は見通せない。我々の欲望は何処に
向かうのか、お金の質はどのように変化するのか?楽しさの未来形は?
生活の形と労働の形、人生の形が大きく様変わりしようとしている。
服や食べ物みたいなサイクルの短い物はいくらでも考え付きます。でも我々の
機械は開発に時間が掛かるし、買って償却するのも大変な時間が掛かります。
ズバリ、10年後の未来のライフスタイルを見通さなくてはいけません。
ここが判らないから各メーカー苦労するんでしょうね。
断食して予知能力高めようかな。
今回のデザインのひきだしは卵パックで良く使われている柔らかい
クラフトボール(パルプモールド?)で成型してパッケージされています。
一応この成型したものが表紙になっていて中の本文は、両面テープで
パッケージに貼りつける算段だったようですが、中を開けると両面テー
プの粘着度が弱くて外れています。ここはニカワで留めるべきだった
ですね。でもでも、「デザインのひきだし」ここまで来たかと云う驚きで
即完売だそうです。この本の発売トークイヴェントが火曜日に六本木
蔦屋で在って行って来ました。対談は津田編集長とあの天下のマッチ
こと町口覚さんです。津田編集長はピンクマスター版の時にお世話に
なって、町口さんとは尾仲さんと本山さんの熊本地震の復興支援写真
集でお世話になりました。話のメインは勿論今回のデザインのひきだし
です。私は40分ほど遅れて行ったのでそこの部分はほとんど聞いて
いません。主に町口さんの今までの造本の語りをお聞きしました。
アンゴは、本が台形に歪んでいて上製本です。三代目魚武濱田成夫の
「二万千百九十一俺」では上製本のボール紙の間に厚さ2mmのステン
レスが挟み込んであって持った瞬間意表を付く重みの驚きがあります。
寺山さんの「あゝ、荒野」の特装版の話も面白かった。箱はステンレスです。
厚みは12センチぐらいありました。中に2冊の本が入っています。真ん中
にスペースを開けてそれぞれ青い革と赤い革の上製本。ボクシングの
両サイドを赤コーナー、青コーナーと云います。グローブ自体は赤、
青と云う規定は無いのですが、この上製本の革は、グローブの革を使って
いるそうです。グローブの革をなめしている処はとても限られていて注文を
受けてくれるまでとても苦労したそうです。こだわりを実現させる粘着力は
半端では無いですね。限定50部、一部20万円で売ったそうです。
私ら現場はそれらをやらされる方で、凝った装幀家さんと云うのはどちらか
と云うとあまり係わりたくないのですが、いつの間にかイニュニックは、その様
な仕事ばかり請ける会社みたいになっています。おまけに低価格で。これって
いつか花開く事はあるのかどうかとても迷いながらやっています。でも報われ
ようが報われまいが、まあ「楽しんだからいいんじゃない?」と云う処も有り
ます。問題は外注の職人さんにどうも嫌われてる様な感じがすることですね。