人生に本は必要ですか?
2018 年 5 月 16 日 水曜日「入れるものが無い 両手で受ける」これは尾崎放哉の托鉢の様子の
句です。これを読むとき托鉢の鉢さえ持たない無一文と云う風景より
直接、熱い茶がゆなどを入れられて「アチィチ、アチィチ!」と地団
駄踏む様子を想像してしまう私は、少し逸脱と妄想が激しすぎるでし
ょうか?入れ物が無いと不便なのです。先人が色々な便利なものを発
明して呉れている世界に私たちはおぎゃーと生まれて来たのです。ホ
ント丼ぶり一つで大変なんです。在るだけで目玉おやじのお風呂にも
使えるんですものね。で、本の話です。本で恋の話などを知らなかっ
たら我々は間違いなく自分が病気になったもんだと思う事でしょう。
他人の経験や先人の行程を知ることが無ければ、一人ぼっちで真っ
新な道を歩き続けなくてはいけない。朝、NHKのBSで田中君が200
名山やっていますが、マイナーな山と云うのは、道が消えている場
合が在るのですね。100名山とは違う、まったく新しい冒険にな
っています。改めて道と云うのは凄い事なんだな思います。私たち
の生活のほとんどは食べて、寝て、やったり遊んだりと云うのが全
てのように考えがちなのですが、しかしもっと複雑で誰もが思い悩
むのが人間関係だったり、精神活動だったり、形而上学的止揚だっ
たりするわけです。お金を稼ぐという一番大きな問題も係わってき
ます。研究開発もみんながみんなりんごが落ちるのを見るところか
ら始めなきゃならないとなったらそれはもうあっと云う間に人生終
ってしまいます。本が全てを教えてくれます。大学もいらないし、
友達もいらないし、師匠もいらない。これは極端な言い方になりま
すがもしあなたに友達が居なくて、居場所が無くて、お金が無いん
だったら、近くの図書館でそこにある蔵書全部読んでみて下さい。
5年、10年掛かるかも知れません。でもある程度読んだら、すべて
が手に入っています。これは絶対断言できます。ただこの世界の泳
ぎ方を知らないだけなのです。本に全てが書いてあります。