Dashwood Books

2015 年 8 月 31 日 月曜日
ハナデザイン有限会社
> 葉波
現代日本写真作家展 ニューヨーク 開催中

生きて帰ってきた男

2015 年 8 月 30 日 日曜日

お祖父さんからの出自、戦前の生活、戦争体験、シベリヤ抑留、

結核療養、会社員時代、会社経営、リタイア、シベリア抑留者の

戦後補償裁判。大正の終わりから生活、風俗、社会、人生を

一人の人間の立場から語ったオーラルヒストリー。

目黒さんの「昭和残影」から同じような本を読み続けています。

シベリア抑留は春ごろ石原吉郎さんの「望郷と海」を読んでいるの

ですが、余りの重たさにこれに対してあれこれ言う言葉を私は持てて

いない。昨日写真集飲み会の帰り道、買ったばかりの細見和之さんの

「石原吉郎」をひも解いて、読み始めたら自殺だという衝撃の事実が

判明。一瞬で酔いが醒めてしまった。前の年に2回腹を切っていて、

翌年死んだのが風呂の中で心臓麻痺だといわれていたけど、ある意味

生きるのをやめてしまったのかもしれない。あれだけの経験をして生きて

帰ってきて絶望しなければいけない日本社会とは何だろうと考える。

64万の兵隊をソ連がよこせと言って来たにしろ、唯々諾々と差し出した

事の本音は、やはり怖かったんではなかったか?戦後体制を盤石に

するためにもしばらくは居ないほうが都合が良い。70年前の責任を

うやむやにしたまま、徐々に少しづつ、歴史の中に潜り込むのでしょうか?

「生きて帰ってきた男」これは昨日何かの賞を取ったと報じていました。

これは一気に読めました。面白いし、あの時代が正確に分かります。

夏の写真集飲み会

2015 年 8 月 30 日 日曜日

8月29日・30日 渋谷区神宮前3-20-13

原宿竹下通りまっすぐ下って明治通り渡って50メートルほど

歩いて右にA・C・Pがあったら左に曲がってすぐ。

原宿VACANT 12:00~20:00

shashasha  twelvebooks  lemon books  roshin books

flotsam books  赤々舎  shelf  東塔堂  art beat publishers

spooky cocoon factory  locker room gallery  街道

super labo  zen foto gallery  2手舎  poetic scape store

akio nagasawa gallery i publishing  match and company

co., ltd  matchbako gallery  book of days  post  ユカイハンズ

phatphoto  代官山蔦屋書店  ima concept store

brewdog  パーラー江古田 堀口珈琲  味のマチダヤ

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街道さんの陣中見舞い。写真集を肴に上手い酒と美味しいつまみ。

山内道雄さんと対面。いろいろな方を紹介される。味のマチダヤの

番頭さんが来てて、改めてロックと写真の親和性を考える。

転がり続けること、歩き続けること、撮り続けること、やり続けること。

山内さんの大御所の方々に対する批判を少し聞く。

「上海」が好きだったと過去形で云ったことを少し後悔。山内さんは

現在進行形の写真家のようだ。楽しい時間でした。

稲荷町 御徒町

2015 年 8 月 16 日 日曜日

日曜 夕方 久々にバイク。線香やローソク、仏具などは、

稲荷町の五雲閣。もうかれこれ10年ぐらいの付き合いです。

今週でローソクが切れるので買いに行く。だいぶ鈍っているようで

30分近くかかってしまった。帰り道ふと思いついて御徒町の

燕湯に寄る。下足箱で若者10人ぐらいが出てくるので、「あれあれあれ」

金払って中に入るととんでもないことになっています。3・4年ぶりでは

ありますが、こんなにごった返す燕湯は見たことがありません。

湯船の中は芋の子、洗い場のカランの前は満席。やっと空いた

カランの前。隣のご老輩、反対側の若者にシャワーの出しっぱなしを

注意している。そして徐に私のほうへ「なぁ!」と同意を求めてきます。

下町の頑固爺風みたいだけど意外に意気地がない。熱いほうは今日は

46度。温度は少し低め。果敢に挑戦する若者多数。上がって脱衣所で

体を冷やしながら観察して、若者たちの素性が判明。

コミケ帰りの若者たちだったのですね。手に手に重そうな本の袋を持っています。

なんだってこんなルートが出来上がってしまったのでしょうか?確かに昔

山手線の中でコミケ帰りの集団に行きあった事があったのですが、とんでもない

汗の臭いでした。凱旋気分の帰り道、あの匂いでは台無しです。だから、

分からないでもない。帰り道、気分も体も緩んで45分で我が家に到着。

上田義彦 A Life with Camera

2015 年 8 月 14 日 金曜日

「A Life with Camera Yoshihiko Ueda」羽鳥書店

上田さんの集大成 全写真。

サントリーの人だなと思いながら、パラパラと立ち読み。

印刷が少し変わったことしているなと思いました。鮮やかだけど

粒子が粗い、これはひょっとしてあれかなと思いながら、大枚はたいてしまい

ました。 ¥16,000-  個人ではこんな高い本買えないけど、会社で買って

サンプルとしてお客様に説明するのは教材としてもってこいです。

職場で50倍ルーペで覗いてみました。やはりFMスクリーンです。なんと

モノクロもFMスクリーンで尚且つ濃いめのグレーのダブルトーンです。

紙が少しラフの嵩高です。独特のトーンの絵作りをしています。この紙では

シャープさが出ないのに敢えてFMスクリーン。潰れることを考えて全体的に

明るく作っているような感じです。「春はあけぼの、ちょっと眠たいサントリー

調」カラーは良い感じですが、モノクロがよく分からないです。

暗いし絡んでいるし、FMの30μだと思いますが、ダブルトーンにする

必要があるのでしょうか?敢えてこれを狙っているのだと思いますが、

私には理解できない。新しい写真の地平が切り開かれているのだとしたら、

私はもうついて行けていないです。

写真家の尾仲さんと打ち合わせの時、たまたまダブルトーンの話が出たので

この本のモノクロページを開いて思うところを忌憚なく喋り散らかしたのです。

尾仲さん言葉少なく相槌を打っていました。バカな私は調子に乗ります。

最後のほうで「この羽鳥書店、ちっちゃなところなんだけど、うちのかみさんが

勤めているんだよね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 やっちまったぁー。

私にはコメディアンとしての宿命的な才能が有るんだと思います。

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