上田義彦 A Life with Camera

2015 年 8 月 14 日 金曜日

「A Life with Camera Yoshihiko Ueda」羽鳥書店

上田さんの集大成 全写真。

サントリーの人だなと思いながら、パラパラと立ち読み。

印刷が少し変わったことしているなと思いました。鮮やかだけど

粒子が粗い、これはひょっとしてあれかなと思いながら、大枚はたいてしまい

ました。 ¥16,000-  個人ではこんな高い本買えないけど、会社で買って

サンプルとしてお客様に説明するのは教材としてもってこいです。

職場で50倍ルーペで覗いてみました。やはりFMスクリーンです。なんと

モノクロもFMスクリーンで尚且つ濃いめのグレーのダブルトーンです。

紙が少しラフの嵩高です。独特のトーンの絵作りをしています。この紙では

シャープさが出ないのに敢えてFMスクリーン。潰れることを考えて全体的に

明るく作っているような感じです。「春はあけぼの、ちょっと眠たいサントリー

調」カラーは良い感じですが、モノクロがよく分からないです。

暗いし絡んでいるし、FMの30μだと思いますが、ダブルトーンにする

必要があるのでしょうか?敢えてこれを狙っているのだと思いますが、

私には理解できない。新しい写真の地平が切り開かれているのだとしたら、

私はもうついて行けていないです。

写真家の尾仲さんと打ち合わせの時、たまたまダブルトーンの話が出たので

この本のモノクロページを開いて思うところを忌憚なく喋り散らかしたのです。

尾仲さん言葉少なく相槌を打っていました。バカな私は調子に乗ります。

最後のほうで「この羽鳥書店、ちっちゃなところなんだけど、うちのかみさんが

勤めているんだよね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 やっちまったぁー。

私にはコメディアンとしての宿命的な才能が有るんだと思います。

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