台湾 九份
2015 年 8 月 5 日 水曜日九份は台北の東の海沿いにある山あいの小さな町。元々9件しか
なかった集落であったが、1893年に金鉱が発見されてアジアの
ゴールドタウンと呼ばれるようになりました。金鉱脈が尽きてからは、
元の静かな町になりました。
ゴールドラッシュを牽引したのが植民地支配していた日本で、当時の
石造りの建物が数多く残っています。階段と坂道が多く密集したバラックや
土産物屋などが軒を連ね、旧日本領時代の面影と今の台湾のエネルギッ
シュな猥雑さが何とも言えない雰囲気を醸しています。
台湾で大ヒットした「悲情城市」の舞台になったところ。立小便のアンモニアの
臭いと臭豆腐の臭いが全体に立ち込め、大勢の中国人観光客の喧噪もさる
ことながら、五感の坩堝の中で眩暈を起こしそうなところでした。
何ともはや、「年だな」と改めて思い知らされました。