減らず口

2014 年 6 月 9 日 月曜日
いよいよワールドカップブラジル大会が始まります。開幕まで6日。
日本対ザンビア戦を見終わってこの文章を書いてます。現時点での
日本を見るならば、悲鳴のような暗雲が立ち込めています。前回から
の4年間で成熟という進化と共に失ったのは、若さという躍動と体の
切れ味なのかも知れません。動きの速いザンビアをファールでしか
止められなかった。身体能力の劣勢を数でカバーする動きはハイエナ
じみていて余り美しくないモノですが、他の方法が無いのでしたら
しょうが無い。来週から始まる、「日本万歳、日本万歳」に少し水
差しときますね。でも唯一の収穫は大久保君の美しいゴールでした。
昔は気持ばかり先走って空回りする事が多い印象でしたが、経験と
テクニックの向上はそれなりに円熟味を増し、今回のブラジル大会
では、大活躍の予感がします。日本のサッカーは高校生レベルだと
世界でもとても高い水準にあります。だけど大人になったら、急降下
し始めます。日本におけるサッカーという仕事は、他国と少し違う
仕事なのではないかと考えます。Jリーガーになると、余り練習し
ない。練習日もノンビリ、ボールの丸さを確認するぐらいのレベル
です。中村君や本田君の居残り練習がニュースになるぐらいですから。
日本において、サッカーというのは曲芸や芸能レベルの物なのでは
無いかと思われます。練習はすればするほど、上手くなるのに。
私たちがヤキモキするほど彼らは、余り身を入れてくれません。でも
彼らには彼らの労働規約や条件闘争があるのでしょう。私たちの
自己満足を満たすために過剰にその温度差を憂いても、それはお門違い
というものでしょう。でも選手個人にとってサッカーという花が咲い
ている時間はとても短いものです。プロになっただけでは、その花は
まだ咲いてないのです。
負け惜しみや強がりの屁理屈を述べ立てること。
また、相手がどう思おうと構わずに憎まれ口をたたくこと。
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