足利市立美術館 瞬く皮膚
2020 年 8 月 24 日
明日から始まる足利市立美術館「瞬く皮膚-死から発光する生」
8月25日~11月3日まで
明日から始まる足利市立美術館「瞬く皮膚-死から発光する生」
8月25日~11月3日まで
我が社の古いお客様の休刊を知らせる記事が新聞に出ていました。
八丈島の南海タイムス社様、2年前には伺いました。とても残念ですね。
これもコロナ禍の影響でしょうか?
イニュニックも10月から本格的に活版印刷を始めます。
メインは名刺です。本の表紙なども活版で印刷します。カラー印刷に
挑戦します。ハイデルベルグ社のプラテン機を使用しますので量産体
制は問題ないと思います。乞うご期待。
印刷の立ち会いでお出で頂いたデザイナーの方の名刺を拝見したら
何か、何か、このお名前は知ってるぞ、記憶にあるぞ、何処で何処
かで拝見したお名前。「あのあの、有名な方の様な気がするんです
が、どちらさまでしたでしょうか?」と、馬鹿な私は面と向かって
訊いてしまうのですね。そしたら早速本を送って頂きました。
私よりどっぷりと紙に浸かって居られる方でした。私なんか印刷素
材にしか見ていないと気付かされる。
深夜、目覚めると本を読んだりブログ読んだりして、次の眠りを待つの
ですが時々何もする気にならなくて、ボーとただ街の音を聴いている時
が在ります。「ゥゴォー――」と地鳴りの様な、風の音の様な、車の音
の様な、エアコンの音、人の囁き声や、よがり声や、怒鳴り声、虫の音、
誰かが誰かを殴っている音、それらが全て一体となって鳴っている。都
会の営みですね。ヨーロッパの農夫が初めて海を見て、海の音に感動す
る、そして豪華客船の中で生れ落ちて一生涯陸地を踏まなかったピアニ
ストの話です。豪華客船はイギリスとアメリカを往復する航路。アメリ
カに行くときは新天地に向かう希望に溢れているけど帰りは、旅行の金
持ちだけなのでしょうか?あっ、時代は1900年からの話。ピアニス
トは、旅人と越境者の不安と倦怠を紛らわせ鼓舞しながら、冷静に彼ら
の来し方を想像し、まだ見ぬ陸にただ想いを馳せます。設定、展開とて
も上手い。この映画にリアルを求めるのは愚の骨頂。とどまる事、向か
う事、終わりのない事、落ちる事、足掻く事、絶望する事。ピアニスト
は、生まれ乍らに絶望しているのですね。昔の映画の4K復刻版。金も
時間も構想もたっぷりかけられた時代の名画です。昔の出て来る人たち
が簡単でとてもいいや!