こぼれおちる、光の粒のようなもの 野口玲写真集
2021 年 3 月 11 日
「ふくしまを、ほおっておけない。たくさんのひとが波にさらわれ、いのち
を失った。くらしを失った。さらに原発事故のせいで、ひとに冷たくされ、
じっと目を伏せ、口をつぐんでいる。見て見ぬ振りをすることは、できなか
った。だから訪れた。・・・・・・・・・・。」
2013年から福島に通い始めて誰もいない風景を撮り続けた野口さん。写
っているのは空と海と光が降り注ぐ福島の大地。土地の主役は人ではありま
せん。光であり、風であり、そよぐ草木。毒で汚されても人が離れてもそれ
はそこに在り、変わらない静かな時間だけが流れている。土地に罪があるわ
けではありません。私たちを受け入れて呉れていた処だし、じっと待ってて
呉れています。デザイナーの川端さんに「写真に命を吹き込んでください」
と云われました。「どえらい事簡単にいいますなぁ」と思った。
この写真集が震災から10年目の私の答えです。
鎌倉の「喫茶ミンカ」で野口さんの写真展が行われています。
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野口玲写真展「こぼれおちる、光の粒のようなもの」
喫茶ミンカ 東日本大震災復興支援バザー2021
2021年3月1日~3月31日 定休日|金曜日
営業時間:11:30~17:30
神奈川県鎌倉市山ノ内377-2 電話0467-50-0221
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