パワースポット

2011 年 2 月 22 日

世界中の特別な場所、パワースポットに行って撮ってきた写真集。

先日見えたあかりさんが部屋にあったこの本を見ながら、今年は

絶対富士山に登りたいと言います。

富士山はパワースポットだそうです。磁場だったり、思いが集中

するところだったり、風の通り道だったり、気が溜るところ、

力が漲っているところなど、その場所に立つと何かどんどん充電されていく

ような感じがするところは実際にあります。

でも私は、どちらかと云うと自力本願なところがあり、私自身の発熱する

体そのものが、不遜にも私にとってのパワースポットだと考えています。

今は、とにもかくにも毎日歩いている。私の足が一歩一歩地面と接し続ける

行為そのものがその場所自身が私にとってのパワースポットなのであります。

ずーっと眠っていた水虫君が何年振りかで目覚めたようで、踊りださずには

いられないような痒さなのであります。

岡本太郎現代芸術賞展

2011 年 2 月 20 日

いつもお世話になっているデザイナーの五十嵐君より奥さんの池田典子さんが

第14回岡本太郎現代芸術賞に入選したとの報告を貰い、招待券を送って頂く。

前回、青山の個展の折、池田さんの作品にほれ込んで購入した経緯もあり、

人ごとならぬ喜びもあり、3年の歳月が池田さんがどのような成熟を遂げたか

楽しみに展覧会を見に行ってきました。

場所は小田急線、向ヶ丘遊園駅より徒歩15分ばかりの生田緑地の中にある

岡本太郎美術館。常設展の岡本太郎の作品集もそれまでじっくりと鑑賞した

ことが無かったので改めて新鮮だと言えば新鮮だけど、何となく全部同じだと

言えば代り映えせず、でもせせこましい袋小路に嵌りこんでしまった様な

今の時代に風穴を開けるようなパワーもあり、もし岡本太郎をまだ見たことが

無いようだったらこれはぜひとも生誕100周年の今再評価として見るべき

作品だとも思います。

さて岡本太郎現代芸術賞。今日は4名の作家のトークショウもありとても面白い

展覧会でした。時代の要請か岡本太郎展だからなのか、ひとつひとつの作品は

とても力強く、何となく新時代の方向性を指し示しているような感じもあり、

漠然として何か言葉にできないけど強く心に働きかけてくるものがあります。

理路整然とした製作意図が説明できたものより言葉に出来ないものの

方がなんだか惹きつけられる。やはり芸術に求められているのは、まったく

新しい何かなのだと思います。

池田さんの作品は今までのモノを昇華させる方向で、池田さんの作品に惹かれる

のはやはり人間のなんだらかんだらどうだこうだを超えたシンプルな精神の永遠性

だと思います。私は、禅の心を感じております。

客を迎える

2011 年 2 月 20 日

社員の長谷川君が今度奥さんになる人を紹介しに訪ねてくれる。

フラメンコを勉強している方、最近ボルダリングも始めたとのこと。

打ち込むものを持っておられる方は好きです。

素敵な方と出会うことができた長谷川君、イニュニックにも良い

風をもたらせてくれるでしょう。

今日の花は、桜と菜の花。   もう少しで春です。

デザインのひきだし

2011 年 2 月 18 日

グラフィック社さんのデザインのひきだし。

特殊印刷、特殊加工、特殊なインキ、用紙。あまり見たことはないけど

へー、こんな印刷もあるんだと云う見本がそのままサンプルになって

本に綴じ込めてあるので、とても参考になります。

だいぶ前より電子ブック、そしてアイパッド、キンドルの出現があり

私自身漠然と本の方向性、または具体的なデザインのかたちは

どのようになって行くのだろうとずっと考えあぐねておりました。

かたや光の中で現れたり消えたり、瞬間移動も思いのまま、何万冊もの

本をいつも持ち歩くことができます。

飽きたら次から次へと読み捨てていくことができます。

でも本を読むことって好きな女の子とデートするようなもので、

話を聴いたり、手を握ったときの温かさや、せっけんやシャンプーの

香りにドキドキするようなものでは無いだろうかと思います。そのような

時間を通して理解を深めていくものだと思います。

そしてそのような確かなカタチを持っているものだけが具体の本として

残って行くのだろうと思っています。

紙にこだわる、形にこだわる、インキにこだわる。

「デザインのひきだし」と云う本のコンセプトも其処だろうなと思います。

前号の「デザインのひきだし」にトランプニスのことが書いてありました。

トランプニスは、トランプの両面に塗布してあるワックス成分を多く含んだ

ニスです。これを施すことで、切ったりカード捌きを良くしたりまたカードの

傷みを少なくして長持ちするようにします。

去年お客様のお問い合わせで「名刺にトランプニスを印刷したいの

だけどできますか?」と云うお電話をいただきました。

その時はどういうものか分からず、材料屋さんに訊いたら市販には

作られておらず特練で作ってもらうことになるとの話。

高くなると云う理由を説明してお断りすることになりました。そして、

最後にどうして名刺にトランプニスをするんですかとお聞きしたところ

「手さばきのよさとツルツル滑る掴みどころの無さがちょっとおもしろいな

と思って・・・・・。」  皆さんそれぞれに色々と意匠を凝らしておられます。

きことわ

2011 年 2 月 16 日

懐かしいことばや、綺麗な言い回しがぎっしり詰まった

類い稀な表現力。流石に文学一族の才媛です。

きこととわこ、過去と現在、夢と現が綯い交ぜになった不思議な話。

でもそれが違和感なく一つに納まっているような感じもあるし、

バラけて拡散し続けているような感じもします。

中心を持たないことですべてが一つ。ひとつが全て?

26歳で凄い才能やと思います。でも言葉ひけらかしすぎ。

15歳や8歳の女の子は、蕎麦手繰ったりしないと思います。

今回は、文学のお嬢様と文学の愚連隊、二人でワンセットの

受賞かなと思いました。書店や中づりの二人の写真見てたら

夫婦みたいに見えてくる。 でも西村君が奥さんで朝吹さんが

旦那さん。 西村君寂しそうないい目をしてる。逃げようのない

私小説作家の顔だぁ。

ジュンク堂に並んでた本、4冊全部買っちゃいました。

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