雪が積もる

2011 年 2 月 15 日

昨日は降りしきる雪に積もられながら帰宅。

今晩は積りそうだと期待したけど明けてみるとそれほどでもなく

約5cmぐらい。仕事としては雪が多いと困るのですが未だに

子供子供した気分が抜けきらない、ワザと滑る靴でおっかなびっくり

ヨタヨタと会社に行ってやろうかと企んでしまう。

月曜日の夜の楽しみは、BS放送の吉田類「酒場放浪記」

動物の内臓肉が大好きで、バーベルを持ち上げたりしているのか

やたら肩や腕に筋肉がついているのに俳句の結社を主催している。

箸を持ってテーブルからテーブルへ移動し、人のつまみのお相伴には

預かるのに決してご自身のつまみは差し出さない吉田さん。

我が家では、メッシ以上のアイドルになり始めています。

それがどんどこどんどこ画面がモザイクみたいになって行き、

それはそれで街に大雪が降る楽しみと同じで、あまりにも

人間臭い吉田さんがターミネーターのような世界の人だったのかと

思わず、身を乗り出したけどあっけなく放送は中止。

遥か彼方の衛星から送られてくる放送の弱点が暴きだされた

夜でした。

西村賢太 苦役列車

2011 年 2 月 12 日

久しぶりの芥川賞。苦役列車、読了。

中学校で野坂にはまり。最近は、百閒、長吉と読み継いできたので

私小説は、好きな部類です。

この世界は、自慢じゃないが知りすぎるほど知っている私です。

十代に似たようなこともやっていました。しかしながら、今のような

社会状況では、こう云う体験は、決して特殊なものではなく、ただここまで

赤裸々に書かれていること、唯一そのことに及第点が与えられただけ

なのかとも思います。

あまりにも綺麗ごとすぎる言説にうんざりし、そういう風潮に掉さす

異議申し立てのような感じがします.

言葉は常に今現在のありのままを正直に写し取る言葉でなければ意味がない、

嘘くさい綺麗ごとだけでは、通用しない状況になり始めている。

苦役列車とは、そういうことなのかと思います。

雪が降る

2011 年 2 月 9 日

今朝、東京に雪が降りました。

雪が降ってきた。辰平は、山頂に引き返すと「よかったなあ」と呼び掛けた。

おりんは、手まねで早く帰れと促した。楢山節考の最後の場面。

去年の秋、読み直した「楢山節考」。20代のころに読んだものとは

別物のような衝撃を受けました。いろんなことを経験しなければ心に

沁みてこないモノがあるのは当たり前ですが、これほどストレートに

胸に響いてくるのは、初めてです。素晴らしい愛の話です。

今ちょうど、「認知症と長寿社会」と云う信濃毎日新聞取材班の本を

読んでいるのですが、冒頭 「姥捨て山」のエピソードが出てきます。

PAGE2011

2011 年 2 月 8 日

池袋サンシャインで「PAGE2011」。日本印刷技術協会主催の

印刷・メディア・デザイン関連の新商品展示会に先週行ってきました。

会場は、大混雑。お客さんも多かったけど、展示企業の社員も大量

投入されていて大盛況の様相を呈しておりました.

2月の暇な時期でもありましたが、新しいソフトや印刷の未来を具体化する

出力機の性能などを検証できる展示商談会だけに来場者の意気込みも

並々ならぬものがあるように思いました。

私も一つ一つのブースを真剣に見て回りました。

盛況だったのは、オンデマンド機、WEB書籍制作ソフト。

オンデマンド機は、より印刷機に近づこうと云うアプローチ。

ゼロックスの封筒ができるタイプ。コニカの感圧が刷れるモノクロ機。

HPの金刷り、銀刷り。印刷機の様なやり方でロール紙に印刷をしている

機械。わが社は、印刷屋なのであまりそちらの方向には魅力を感じず。

バリアブルをもっと頑張ってほしい。いろんなデータを駆使して考えも

つかなかった広告展開や表現ができるようになると面白いと思う。

WEB書籍のソフトは、モリサワとスターティアラボが人を集めていたけど

電子ブック単品だけでは、なかなか商売としては難しい。

イニュニックでも本とセットにしたものを売りだそうかと企画していますが

「紙の力」に懸けたほうがまだ今は賢明かとも思います。

ホームページに張り付けて、WEBでフォトブックが自動的に発注できる

システムを販売しているソフト屋さんがありました。われらがコニカさんと

結託してセットで売り込もうと画策しているようですがどうでしょうか?

可能性は感じさせるものでした。でもそいうサイトはもういっぱいあります。

 

声の本、石の本、紙の本、光の本。人類と本は、切っても切れない関係。

本が人を人たらしめている。クラウドブックが正しい在り方なんでしょうか?

としたら次は「雲の本」ですね。

何となくきれいにまとまってそれで満足して、筆を置こうとしているところに

私の浅はかさがあるのですが・・・・・・・。

経営者としては非常に困った資質です。

 

今、念のために「クラウドブック」と検索したら東芝のパソコンでありました。

うーん、まっ、いいかぁー。

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