きれいさび

2012 年 9 月 5 日

京都の古道具屋で買って、義理の姉さんに自慢したら「割れた茶碗こうて

うれしいなぁ」とバカにされている私です。

小堀遠州流8代目宋中の箱書きもある逸品です。うちは仏さん用のお茶碗に

ずっと抹茶碗を使ってきたのですが、今使っているのが趣味の悪いオレンジ

色の安物で、それでもずっと使ってきたのだからと我慢してきたのですが

最近乾いたひびが入ったような音がし始めたのでこれ幸いと新しいお気に

入りに変えようと、買い求めたのが由りによって一旦割れてしまったひび割れ、

つくづく目出度い阿呆だと言われても仕方が無いのかも知れません。

小堀流はきれいさびといわれるそうです。本物かもしれませんがきれいさびの

流儀から云うと割れて金継ぎと云うのは少し違うのではないかと思います。

店主がしゃべりすぎるのも、8代目宗中というにはあまりにも安すぎるのも

帰って来て茶碗を洗ったら、ひびのところ全体に和のりをつけたようなぬめりが

あり、洗っても洗っても落ちなかったのがとても気になるところであります。

でも気に入っております。

アンタッチャブル

2012 年 9 月 4 日

ドリスとフィリップ。それぞれの袋小路にはまっていた二人が出会う事に

因って人生が動き出します。マセラッティ、大麻、耳感マッサージ。

音楽が素晴らしく(とくに最後のピアノ曲) シーンに無理がなく極めて

リアル。細部のアイテムの趣味がとても良い。

現代に甦ったビスコンティだ。

しかし、「最強のふたり」と云う邦題は無いだろうと思います。

じゃー、どんなのがえーのんか云うたら、またこれがウマいのおもい

つきません。ドリスが強いのは確か。優しいやんちゃな兄貴だ。

じゃあフィリップは?尻の穴からウンコを掻き出して貰わなければ生きて

いけない人ではあるが、深い孤独に耐える強い心を持っている。

アンタッチャブルとは、触ってはいけない、触れないという意味。

ほとんどの人は不可触賤民みたいに訳知り顔でノータッチ。

ドリスのようにからかえる人は滅多にいない。でも身障者の人を

アンタッチャブルなモノとして扱うのが一番の侮蔑だと思います。

世の中には障害者も心を病んだ人も貧乏な人もゲイの人もマイノリティは

一杯います。でも、助け合ったりからかい合ったり触れ合う事でこの世界が

生きるに値するすんばらしいモノ足りうるのだと思うのです。

 「あー、人生はこうでなくっちゃ!」と思わされます。

久々に心から楽しめた映画でした。

この映画を見ないで何を見るのですかと強く云いたいです。

京都

2012 年 8 月 24 日

なでしこの勝ち

2012 年 8 月 11 日

なでしこは良くやったと思う。

素晴らしいのはその後、陽気におどけて

笑顔で銀メダルを貰っていたこと。

いろんなものに負けていなかった。

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