目目地獄

2013 年 11 月 11 日

金曜日に家に帰ったらテレビが壊れてました。テレビが無いといろんな

ことが出来ます。いやいろんなことをやらなくては間が持たない。

ラジオをかけていたけれど本を読んだりおしゃべりしたり、手仕事したり

今まで放り出していたものが随分片付きます。中毒ですね。仕事が忙しくて

疲れ果て家にいるときぐらいボーとしていたいという気持ちを甘やかして

いました。それが習慣になってしまって少し纏まった時間が出来ても、ボーと

無為な時間を過ごしていた。テレビも中毒ですが、もっと大きく言えば目の

中毒に陥っているような気がします。ネットもスマホもファッションもテレビも

シネマも色恋も視覚の世界の文化です。記号化された絵だけを繰り返し見て

いるのは、何も見ていないのと同じです。今急速に本を読みたいという機運が

高まっているのは、体が反視覚的なもを必要としている。本を読むのは一見

目を使っているみたいですが、あれは実は頭で読んでいるのですね。

頭で読むためにシンプルな紙が必要なのだと思います。

盲人の方々を撮った写真家の人がいます。これは素晴らしい写真集になると

思いますが、今私たちが陥っている目の中毒を気づかせてくれるのではないかと

期待しています。今日、11月11日は介護の日だけど、(又はチンアナゴの日)

「盲人の日」でも良いと思います。二月二日と云う日もありですが、10月10日

が目の愛護デイか何かですよね。

介護の日。   「介護は親の為ならず」です。

最後にとても大切なことを父ちゃん、母ちゃん、身をもって教えてくれます。

それは、命の終わり方。人生の終え方。

真夜中のヘッドライト

2013 年 11 月 10 日

先週の三斗小屋温泉。ランプの温泉の夜中。真っ暗な部屋で

一人ぽつんと目が覚めてしまったわけです。雨音は、優しく

眠りを誘うように囁いてくれるのに、何故かなかなか引き返せ

ない夢の中。下界から持ち込んだ新聞をヘッドライトで読んで

いたのです。日曜日の本の紹介のところに1960年代に出版された

「21世紀の階段」が復刊されたとの話。内容は科学の力でこれから

克服していかなければいけない問題などが紹介されています。

たとえば毎夏、甚大な被害を及ぼす台風。これは日本の北側に

寒い高気圧があるから、熱帯の低気圧が喜び勇んでやってくるの

だからベーリング海峡をダムで封鎖してしまうと寒気の南下と高気圧の

張出を防ぐことが出来る。そうすると台風など従順な低気圧にすぎなく

なるのでそれほどの被害が出ることは無くなる。そして都合の良い所に

雨を降らせて、ほこりが積もって掃除の必要なところを風で吹き飛ばす。

すなわちこれが「台風の家畜化」と云うものであるというようなことが書いて

あるそうなのです。しかし60年代はすごいですね発想が。台風の家畜化。

それで、ヘッドライトの新聞男の私は、他に家畜化という言葉を付けて

全く新しい世界観を提示できるキイワードはないかと新聞に出てる言葉に

片っ端から「家畜化」を付けて列記していったのです。

ヒクソン・グレーシーの家畜化 死の家畜化 ミッキーの家畜化 お父さんの

家畜化 噴火の家畜化 原子力の家畜化 原発デモの家畜化 時間の

家畜化 歴史の家畜化 中学生男子14歳の家畜化 首相の家畜化

憎悪の家畜化 がんの家畜化 性欲の家畜化 昭和30年代の家畜化

混浴露天風呂の家畜化 行間の家畜化 意志の家畜化 絶望の家畜化

弱さの家畜化 ベーコンとホーレン草の家畜化 蛇の家畜化 叙勲の家畜化

便利の家畜化 マー君の家畜化 戦争の家畜化 アクセスの家畜化

病気の家畜化 愛の家畜化 霜柱の家畜化 偽装の家畜化 ファシズムの

家畜化 アイデンティーの家畜化 人口の家畜化 エゴイズムの家畜化

猜疑心の家畜化 おせちの家畜化 ゴールデン街の家畜化 生活の

家畜化 ぎっくり腰の家畜化 ファンの家畜化 子供の家畜化 善の家畜化

愛国心の家畜化 検索の家畜化 メールの家畜化 「メールの家畜化」

これちょっといいですね。スポーツの家畜化 年賀はがきの家畜化

松井の家畜化 崖っぷちの家畜化 思いやりの家畜化 涙の家畜化

怒りの家畜化 アー、やっぱり我が家が一番の家畜化 寿命の家畜化

ローンの家畜化 蝉の家畜化 業務用スープの家畜化 世論の家畜化

株の家畜化 為替の家畜化 筋トレの家畜化 隣国の家畜化 憲法の

家畜化 夢の家畜化 悪意の家畜化 タイムカードの家畜化

世界の家畜化 権利の家畜化 秘密の家畜化 教養の家畜化 ガラケー

男子の家畜化 活断層の家畜化 真っ暗闇の家畜化 光の家畜化

風の家畜化 鼻毛の家畜化 音の家畜化 おならの家畜化 混乱の

家畜化 ウィグル族の家畜化 記憶の家畜化 「今でしょ」の家畜化

アマちゃんの家畜化 倍返しの家畜化 秘密保護法案の家畜化

バナメイエビの家畜化 ライカの家畜化 春樹の家畜化 タツルの家畜化

ハヤオの家畜化 見てみない振りする子の家畜化 先生の家畜化 日展

の家畜化 官僚の家畜化 公安の家畜化 健介の家畜化 国民の家畜化

わたしの家畜化 私自身の家畜化 わたしは私自身を家畜化し続ける

山と温泉

2013 年 11 月 9 日

三斗小屋温泉 煙草屋 露天風呂  那須岳越えて1時間

自家発電のランプの小屋 久々の山歩き 歩き始めは体のいろんな所が

きしむ感じがありましたが、30分も歩けばいつもの慣れがよみがえる。

ここは20年前に来たところ。楽しい山歩きでした。

カオスカオスブックス

2013 年 11 月 8 日

前と後ろで絵が違います。これパソコンがある現代でも大変ですが、

昔はどうしていたんでしょうね。大部数は少し難しいです。折加工では

きれいに均等に折れないので絵が少し歪になるはずです。軽オフの

ペラ丁でもこれほど綺麗にはいきません。

みごとに均等に少しづつずれているのは、オンデマンドで丁合を取り

ながら印刷しているからです。オンデマンドの印刷は、少しの揺れは

ありますが、ほとんど同じ位置に印刷してくれます。

オンデならではの仕事ですね。

これらが先週の小口の秘密。

カオスカオスブックス様の本、2冊。

黄色の帯はLKカラーにオンデマンドで印刷。これは余っていた

ものを進呈したものです。これは打ち合わせの段階でまず小口色

付けの話があってまず、スプレーの色を決めました。基本的にスプレー

ペイントはそれほど、いろんな種類の色があるわけでは無く、大体

基本的な原色があるだけなので、大雑把に黄色にするか、水色にするか、

赤かピンクにするかというところから水色にしましょうと云う事になり、小口の

色に合わせた感じで表紙の色をデザインしてくださいと云う事になり、

クリアPPをして、さて帯をどうしますしょうか?となったところで、

残紙の棚をボウと眺めていたらLKカラーの黄色が目に入り、PPの

水色とピカピカの黄色。そこまで決まったところで、あがってきたのが

上の表紙のデザインです。 ホントに印刷屋冥利に尽きます。

池袋ジュンク堂 イベント告知

2013 年 11 月 5 日

公開!カレー本企画会議

イートミー出版で予定しているカレー本のアイデアについて

東京カレー番長の水野さんとテレビで活躍する人気放送作家さんと対談。

出演:水野仁輔(イートミー出版)×倉本美津留(放送作家)

日時:2013年11月9日(土曜) 19:30~

場所:ジュンク堂書店 池袋本店

特典:オリジナルコースター「カレーの金言」プレゼント

最近、水野さんはケータイ電話を解約されました。先日はそれを知らなくて

少し慌てた事がありました。一年前にはブログ、Facebook、Twitterをすべて

止めたそうです。私もなんとなくそのようなことを考え始めています。

この先は、袋小路、行き止まりの様な気がするのです。

私は、仕事があるので・・・・・・・。 とかなんとか決断できないところが、

使い走りのレベルなんでしょうね。

「さよーならみなさん」(小学館)刊行記念西村ツチカ先生サイン会」

注文ある度にちゃんと読んではいたのです。面白いとは思っていたのです。

いよいよメジャーデビューなんですね。水野さんのメールでジュンク堂の

サイトに行って気が付きました。おめでとうございます。

日時:2013年11月16日(土曜) 14:00~

場所:ジュンク堂書店 池袋本店 地下1階コミックフロア

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