夜と霧 旧版

2014 年 7 月 24 日

新版と旧版の違い、最初の解説です。

V.E.フランクルが経験しなかったほかの細部の列挙です。

若い私はこの最初のこれらの事実に耐えられなかったのです。

旧版に書かれているドイツ強制収容所の実態は、初期の頃

ユダヤ人のホロコーストだけでは無い印象がします。33年ぐらいから

ドイツ人同士でも煙にされちゃうぞなどとからかわれています。

政府に都合の悪いことをいうような人は黙って攫って来て燃やして

いたようです。旧版は、細かく読み込んでいくといろんな状況が

想像できますが、また別のものが浮かび上がってくる感じもあります。

沖縄でオスプレーは厳禁

2014 年 7 月 23 日

先日の3連休、オッチャン一家が三人で沖縄からやってきました。

ザックが欲しいというので私も使っている「オスプレー」が良いよと

勧めたのですが、「こっ、これは、あのオスプレーですか?」と

ビックリしています。「これは、ちょっと沖縄では背負えないです。」

まあ、それもそうですね。少し思慮が足りませんでした。

やり取り聞いていたカラファテのスタッフ固まっていた。

ザックのオスプレーは、軽くて背負いやすいのでお気に入り

なのですが、日本中で飛び始めたら重くて背負いきれなく

なりますね。

旧版 夜と霧

2014 年 7 月 18 日

手間のかかる込み入った仕事を頼んでいる文京区の製本屋さんに

行ったら、昔読んだ「夜と霧」有ったよと旧版を出して見せてくれました。

私が途中で放り出してそのうち、古本屋に売り飛ばしたものです。

日記を読んでくれていることより、その製本の技量の向こうにその人の

内面の肉付きが見えたことのほうが何よりうれしかった。

どの職人さんとも必要なこと以外はあまりしゃべりません。

しかし、どんな人にも膨大なる時間が流れているのだなと思いました。

旧版、借りてきたので読み直すつもりです。

夜と霧

2014 年 7 月 17 日

ヴィクトール・E・フランクル 心理学者 ナチス強制収容所の体験記

ユダヤ人、ロマ、同性愛者、社会主義者を夜中、見通しのきかない霧に

隠れてさらって来て強制収容所に収容して、道路工事などに従事させて

報酬を得ながら、働かせ、満足な食事を与えられないまま、栄養失調の中で

死んでいった人々の記録。恐怖と絶望、飢え、凍え、暴力、僅かな希望、

落胆、夢、祈り、冷酷、残虐。生き延びるための果断なる選択と決断。

基本的には死なせるための収容所。その中で生きるために人が成しうる

または成すすべのないあらゆることが記されています。

若いころ最後まで読めませんでした。

そんな凄惨な状況の中でも善意を持ち続ける人はいるし、従容とその

すべてを受け入れ「あー、良かった。」というひともいます。

生きる意味を知り精神の高みを持続できる者こそ、死そのものも自分の

モノにすることが出来るのだと思います。

映画「私の男」

2014 年 7 月 12 日

映画「私の男」 熊切監督は初めてです。

音楽、映像素晴らしいです。久々に素晴らしい日本映画を

見ました。真夏のシチュウを刑事に掛けるまでは

ぐいぐい引っ張って行かれます。でもそこからが緩い。

原作は読んでいませんが、家族、所有、依存がテーマでしょうか?

身体の関係は単にその執着を具現化しただけかもしれません。

ごみやしきは自己愛。このような精神構造の家族は割とありふれている。

五感を大きく刺激するような断片をちりばめながら、家族という制度の

身体性を強調しています。

事件は起きるけど、そこから物語が破滅に向かわないのが、

その風景を肯定するしかない現代の家族の形なのかもしれません。

これを見るとほとんどの人は、目を背けたくなるはずです。

それは多分、そのどこかに自分がいるからです。

確かに揺さぶられる。でも東京の最後のところが勿体ない

気がします。 でも熊切さん良いですね。世界に一番近い人ですね。

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