ちょうにく

2014 年 7 月 10 日

色見本帳、刷新。新たに加わったものが、

トーヨーの「カラーファインダー」と

DICの「グレートーンカラーガイド」

DICの「COLOR GUIDE 1.2.3.4.5.6」は、

最新バージョンにしました。

他にパントンの色見本帳。

DIC 「日本の伝統色」 「フランスの伝統色」「中国の伝統色」

DIC 「プロセスカラーガイド」「カラーチャート」などがあります。

色作りは矜持です。色の違いは子供でも判ります。ですから同じ色に

なるまで何度でもインキをこねます。腕がいいのはほとんど一発で

仕上げます。鉄の大きなお皿の上で、お好み焼きのへらを少し細く

したものでインキを混ぜ合わせる作業を「ちょう肉」と云います。

お皿は「にくばん」。残ったインキは、「ざんにく」。

インキのことを肉というのは朱肉から来ているのでしょうか?

弊社のオペレーターはほとんどカラー育ちです。プロセスカラーの

掛け合わせの印刷ばかり経験していますので、特色の経験があまり

有りません。若い者に何回でもダメ出しをしていると、だんだん目が

とがってきます。とがろうが、ふくれようが色が出すのが仕事です。

私自身が何百キロものざん肉を捨てて来ているからアドバイス出来る

のですが、このちょっとのさじ加減を覚えれば、プロセスカラーの

刷り上げにも格段に差が出て来るのです。色に対するセンスです。

今年の1月からある出版者様の付きものを一手にお請けするように

なりました。付きものとは、帯、カバー、表紙、扉、口絵、ハガキ、

スリップ。カバー、口絵はほとんどカラーですが、他は、すべて

特色です。菊半のチームは来る日も来る日も特色を練っています。

流石に半年間、毎日、何色も作り続けてくると腕は上がってきます。

最近は、ほとんど確認に上がってきません。

イニュニック、特色に自信あり。

イニュニックの中にも「ニク」が有りますね。

ドイツあっかん

2014 年 7 月 9 日

ドイツ対ブラジル 7対1 圧巻。

ブラジルどうして動けなくなってしまったのか、

判りません。しかし、1点目のミューラー。

「ハイルヒットラー」やってしまいました。

70年たっても民族の体に染み込んだ、

記憶、習慣恐ろしいものだと思いました。

あれはレッドカードでした。

七夕と水売り

2014 年 7 月 7 日

隣のテーブルからミズウリという言葉が聞こえてきたのです。

その時私は本を読んでいて、丁度、ミズーリの調印式の場面を

読んでいたのです。少し前から読書に集中できないまま、隣の学者然と

したお三方のお話を聞くともなしに耳にしていたのです。

学会で東京に出てきた。若いころ同じ大学にいた。海洋学の研究か何かを

している。禿げ頭を携帯で撮ってかみさんに送ろうとしている。

年取って久々の学友に会ってみんな心から寛いでいる。良いなと思っていた

のです。喋るお話が上品だもの。こんな友人が欲しかったなとつくづく思った

のです。

江戸時代、水売りという職業が有ったというお話。深川あたりの井戸の水は

塩分を含んでいて飲料に適さなかった。玉川上水から天秤棒で担いできて

売っていたというお話でした。つげさんの無能の人という漫画の中で石売りが

出てくる。石売りの商売の肝は仕入れが只だということ。いい商売だなと

思っていたのです。水も只のところから汲んでくる分には仕入れはタダです。

只の物で商売ができるのは仕入れ原価が無いだけにぼろ儲けなのですが、

只で手に入る物に金を払ってもらうには、その商品以上に大きな購買動機が

必要でそこにみんな頭を使います。仕入れ原価ゼロ、購買動機ゼロで売り物に

なるものに「美人」というのが有りますが、鮮度が短いところが欠点で、内面的な

引き出しを一杯持っていないと美味しい商売にはなりません。

本に集中できないまま、つらつらそんなさもしいことを考えていたのです。

江戸には水道が有ったようです。地下に埋設した樋を通して江戸中に給水して

いたそうです。長屋に一つ必ずついていた井戸は水道井戸でした。

そして、七夕の7月7日は年に一度の井戸さらいの日でした。

川の水を直接引き入れているので飲料用にはなりません。掘り抜き井戸ばかりと

思っていましたが、そのような事情があるとは知りませんでした。

天の川でしっぽり濡れる織姫と彦星。下界で大忙しの水売り屋。

隣のテーブルとの間にある、深くて暗い河。 ローエンド、ロー。

赤い旋風

2014 年 6 月 30 日

「映画美学校」様

「映画美学校 脚本コース 第二期高等科」

長編シナリオ課題 優秀作品」

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カバー :プライク レッド 103Kg 黒箔押し

帯 :キャピタルラップ 86Kg 墨刷り

表 紙 :アヴィオンハイホワイト 180Kg 特色1色

本 文 :モンテルキア 56.5kg  墨1色/1色

見返し :NTラシャ べに 100Kg

スピン :伊藤信男しおり42番赤

製 本 :並製本

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プライクのレッドがとても良い雰囲気です。

しかし、赤と云えば、ブラジル対チリ戦。

日曜日、世界中にその力を見せつけた赤い旋風、

チリのサッカースピリット。小さくても、特別華麗で無くても、

あの戦い方がサッカーの原点だと思います。

ずっと最初から最後まで攻め続けている。

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