つちのこもりた

2018 年 3 月 6 日

北九州小倉で建築設計会社を営むこもりたさん。

2代目の女性社長です。自らの建築現場に立ち会った経験をもとに

女性の建築現場進出を後押しするセミナーなどを開いているようです。

この本はそんなか弱き女子が荒くれどもの巣窟建設建築現場の泣き

笑い体験記を本にしたもの、建築現場でも女性の方働いてみませんか?

と云う内容です。農業女子も多いですが、ガテン系現場(云い方が古い

ですね)にもどんどん女子は進出し始めています。サービス業の賃金が

安すぎるせいです。使い捨ての職能と云う扱いしかされない。手に職を

付ければそれなりの賃金は貰えます。AIと産業ロボット化で昔ほど腕力は

必要としなくなっています。これに戦々恐々としているのが男子です。

女性は根気がありますし、気持ちにゆるみが無い。男は気分で働く

ようなところがありますが、女性にはそういうのは無いですね。徹底的な

リアリストだから。頭のいい子は、3Kと云われるような現場でもどんどん

入りたがりますが、性的な存在に祭り上げておこうという頭の古い男性は、

現場への侵入を阻止しようとします。本来在ったはずの女性性を活かせる

職業はとても限られたものになって行くと思います。そこで唯一、女性らしさを

必要とされなかった建築現場と云う男の聖域が崩されようとしているのだと

思います。ガテンの現場だって女性らしいものの見方や進め方は必要です。

内部に女性が居ると外からの女性がむやみに怖がることも無い。

グローバリズムとAI,ロボット化はあらゆる壁を壊していきます。

にも

王子製紙OKピクシードNEO

2018 年 3 月 5 日

今回のデザインのひきだし33号読んでいたら、なんだか紙が良いなと

思って下見たら「OKピクシードNEO」と云うのが出ているではないです

か、うちの紙屋は本当に新商品持ってこないなぁと少しがっかり。ほんと

がっかりですぜアカオさん。去年の10月にOKピクシードの新商品として

NEOが出たみたいです。OKピクシードは、ラフ度や発色等から私は余り

好きな紙では無いのでついついB7トラネクストの方ばかり使っていまし

たが、今回のOKピクシードNEOは良いですね。インキのグロス感が凄い。

紙も白いしこれはお勧めの紙になりますね。厚いのが在ったら写真集に

使いたい位ですね。b7にずっと押され気味だった王子製紙中々良いの

出してきました。OKスプリームも微塗工の嵩高書籍用紙ですがカラーでも

モノクロでも良い発色。近々、イニュニックのサイトが大幅に変わります。

紙も一新してしまおうかな?と思う今日この頃。昨日は街には、半袖半

ズボンが結構繰り出していた。もうすぐ春ですね。

シェイプ・オブ・ウォーター

2018 年 3 月 3 日

これは少し前に予告を見ていたのですが、あまり興味が無く観るつも

りは無かったのですが、前日に電車に乗ったら「スリー・ビルボード」

と「シェイプ・オブ・ウォーター」どちらがアカデミー賞取るかなどと

謳っていたのでつい騙されてしまいました。アカデミー賞取ったからと

云ってあまり面白かった試しはなかったのですが、スリービルボードが

結構面白かったので、あれの上を行くのかなと考えたのです。年を取る

と心の琴線の張りが失われるのか、何を見ても響かない。基本、驚きが

無い。お年を召した方でいつもニコニコで感情豊かに人生を謳歌されて

いるご様子を拝見しながら見習わなくてはと考える自分が居るのと同時

にとても恣意的に取捨選択している興味の対象をあざといとも考える。

どちらかと云うと矛盾や不正や偽りなどに目が向きやすい己が性分を持

て余しもします。さて映画の話。時は1960年前後。釜山の従軍から

13年と云う言葉が在ったので大体それぐらい。あの時代のデザインは

それなりに大好きで冒頭10分ぐらいで子猫じゃないけど後ろ首捕まえ

られて映画の世界に連れて行かれます。しかし物語の整合性が・・・。

異婚譚で収めるには他の要素を入れ過ぎだし、神話と云うには散らかり

すぎ。神話と云うと最近少しこの傾向は強いなと感じます。AIの時代に

人類は新たな神話を必要としている部分はあります。しかしあまり硬く

考えなくても楽しい要素は一杯あるので、それなりに面白い。私は、娯

楽派と云うより社会派物が好きなのでスリービルボードの方になびくが

トランプを忖度したらシェイプかも知れません。古き良きアメリカの時

代が良く描けています。

コモリ つくば 内覧会

2018 年 3 月 2 日

昨日はつくば市のコモリコーポレーションつくばプラントで内覧会。

散々、お世話になっていながら今回初めてのつくば詣で。

つくば駅から20分。理化学研究所の隣?に広大な面積の工場が

ありました。迎えて頂いた方々をお見受けすると会った人たちばかりで

逆に結構な方々がイニュニックに来てくれていたんだなと今更ながら

気づいたのでした。有り難い事です。小森役員からも直々にご挨拶

頂きました。うちの会社は、コモリさんの機械は3台しか無くて、コモリ

ユーザーの中では末席の方へ列する存在位にしか認識が無かった

のですが、ホントに世間と云うモノを知らない井の中の蛙、大馬鹿大将

なのであります。

今回のメインの目的はインペリアルIS29の視察。実機を見て触って商売の

具体形を図面に起こすのが目的。一昨年のドルッパでは大判デジタル

印刷機が各社華々しく紹介されていました。しかし、すぐ故障したりその

実用性に難点が多分に見受けられたりしたので、もう少し時間が掛かるな

と云うのが感想でしたが、去年位からジェットプレスなどが売れ始めている

というのは耳にしておりました。今年の目玉にキャノンのボイジャーと云うのも

ありますが蓋を開けてみないと何とも言えません。「IS29」は、出て4年たって

いますが、やっとと云う処でしょうか?去年位から量産体制に入れる会社が

出てき始めたようです。IS29の利点は紙を選ばないという事。両面同時に

印刷して時間1500枚出力。RGBをダイレクトに出力します。ここが一番

素晴らしいとても綺麗です。写真集向き。拘りのデザイナーさんに間違い

なく評価してもらえる品質です。問題はインキが高い事。だけど少部数で

オフセットを越える品質だったら、そこは充分納得してもらえる品質。

他にリスロンGX40RPで4色両面300枚通しのジョブを3台10分ちょっとで

こなすというデモ。18000回転ですので300枚は1分です。2分半が版変え

1分少しで印刷。人間は版を差すだけです。この部分もそのうち無人化される

でしょう。紙を一種限定だったらいくらでも刷れます。ネット印刷大手が沢山

買っていそうですね。

小森さんのお話では、欧米にみられる電子書籍の衰退と紙の本の復活。

パッケージの好調と中国経済の復調等があります。

印刷業界の枠内で考えても未来は見通せない。我々の欲望は何処に

向かうのか、お金の質はどのように変化するのか?楽しさの未来形は?

生活の形と労働の形、人生の形が大きく様変わりしようとしている。

服や食べ物みたいなサイクルの短い物はいくらでも考え付きます。でも我々の

機械は開発に時間が掛かるし、買って償却するのも大変な時間が掛かります。

ズバリ、10年後の未来のライフスタイルを見通さなくてはいけません。

ここが判らないから各メーカー苦労するんでしょうね。

断食して予知能力高めようかな。

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