マロニエ 高木康行写真集
2018 年 11 月 15 日前回「植木」を制作した高木さんの新しい作品です。
「マロニエ」大阪の古い写真屋さんをタイトルにして
古い記録のスナップと現在の写真で構成する古い記憶と
新しい記憶が織りなす新たな記録。
15冊だけ作ってパリフォトに参戦です。来年パリの出版社から
出版予定。
前回「植木」を制作した高木さんの新しい作品です。
「マロニエ」大阪の古い写真屋さんをタイトルにして
古い記録のスナップと現在の写真で構成する古い記憶と
新しい記憶が織りなす新たな記録。
15冊だけ作ってパリフォトに参戦です。来年パリの出版社から
出版予定。
この写真展を企画したのは森山さんのキャンプに参加していた酒田出身の
渋谷さん。酒田と云えば日本で最初に写真専門の美術館を作った「土門拳
記念館」です。森山さんがデビューしたての頃、写真界の重鎮が揃う集ま
りで土門さん、木村さんにボロクソに面罵されたことが在るそうです。今
や世界に名だたる森山さん。先日、何枚かセットの写真が1億円で買われ
たそうです。もう森山さんに当時の気持ちは無いでしょうが、当時の事を
忘れていないのがお弟子の面々なのです。今回の酒田展に関しましては、
名だたる方々が惜しみない労を厭いませんでした。11月18日までです。
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福島県立博物館(会津若松市城東町1-25)
平成30年10月27日~平成30年12月9日
詩人が見つけた福島ー吉増剛造がであった会津、漆
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はじまりの美術館(猪苗代町新町4873)
平成30年11月10日~平成31年1月20日
アラワシの詠(うた)
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埴谷・島尾記念文学資料館(南相馬市小高区本町2-89-1)
平成30年11月23日~平成31年1月6日
トシヲノオト、ミホノコエ 吉増剛造展
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スデックは晩年、身体を悪くして外に出れない状況になってしまいました。
自宅の窓から外の庭を撮影する日が続きます。ガラスの水滴だけが続く写真
が一杯あります。明確な被写体など必要ないほどそれらは美しい。
先月、吉祥寺の写真集専門書店「ブックオブスキュラ」での山谷さんの
トークイベントに参加させて頂きました。スピーカーが山谷さんとT&Mの
松本さんと私。9時過ぎまでお酒を飲みながら好き放題言いたい放題の
トーク。店長が若い方でたった500円で飲み放題の大盤振る舞い。中々
腹の座った女性だなと思っていました。途中で見せられたのが店長の宝物
だと云う、ジョセフ・スデックの古い写真集。グラビア印刷でなんと云う
見事な写真家なんだと感心しているとこの写真が出て来たのです。この写
真は、20代の前半に出会った物でした。何かの雑誌でおまけに点いて居
たモノ。以来ずっと家に飾っていました。写真としては割と単純なのでさ
ほど高名な方のものだとは思わなかったので作家の事を調べる事も有りま
せんでした。パラパラと捲っていたらいつもそこだけしっかり現れます。
店長も好きな写真だといいます。山谷さんの「観覧車の妻」のプリントを
家に飾っているのですが、うちの奥さんは、「おかぁちゃんや」と云いま
す。アーモンドの樹、中と外。僕にとっては「姉ちゃんや」なのです。
この写真の3月後、姉は亡くなり、我が家はどん底に落ちて行きます。