これが人間か プリーモ・レーヴィ

2019 年 2 月 12 日

副題にアウシュビッツは終わらないと書いてあります。

去年の暮れから読み始めて先週やっと読み終わりました。イタリアの

ユダヤ人で優秀な大学を卒業したばかりの24・5歳で戦争末期のアウ

シュビッツを1年間生き延びた記録です。この人は解放後すぐに書き始

めています。悉く出版を断られています。イタリアの中枢も係わってい

たのかも知れませんね。私も途中で放り投げていました。なんで私はこ

のような物ばかりを読みたがるのだろう。日本軍の南方戦線、シベリア

抑留、ひょっとして私は、このような記録をサスペンス・ミステリーと

して読んでいるのでは無いかと云う、自分自身に対する疑念に囚われて

しまいました。面白がってはいないのでそう云う事は無いでしょうが。

この人も最後は自殺しています。ネット観察と監視カメラの現在が身体

拘束の無いアウシュビッツだと云えるのか云えないのか?

バック トゥ ザフューチャー

2019 年 2 月 12 日

先週のページは低調なまま幕を閉じ、相変わらず先行きを見いだせないまま

暗い顔つきの関係者が額を寄せ合います。しかし、印刷関連ばかりかと云え

ばそうでも無く、あらゆる業種が行く末を案じています。労働力不足と云っ

ても実際の話、しっかり未来を見据えた人たちは、家に閉じ籠って次のゾゾ

を探しているわけで、まだ稼げていないのでただ単にニートと云われている

だけだと思います。印刷業は20年前位から終わると云われていましたが、

今や、5年ぐらい前に希望職種10位ぐらいに入っていた銀行が青くなって

居る様な状況です。まだ印刷業は紙と云うブツと五感で感じる身体が残って

いるだけ、まだましな方でしょう。イニュニックの活版印刷の未来形とは、

どの様な物でしょうか?今の所思いついているのは、活版名刺にQRコードを

入れるというアイデア位なものですが、先達のサイトがやってないのでまぁ

まぁ新しい。先週のパチュリ―も含めて紙と五感と云う切り口で印刷の未来

を探し続けます。

PATCHOULI

2019 年 2 月 9 日

パチュリ― 香料です。墨汁の臭いがします。実際は竜脳(ボルネオ―ル)

を入れていると云いますが、どちらが正しいか判りません。ボリネオールは

楊貴妃が付けていたと云いますが、とても高価で現在ではあまり取れないと

云います。精神を安定させると云います。催淫効果もあるようです。事務所

の入り口に蓋を取って置いてあります。イニュニックにお出でのお客様は、

書道教室を思い出されるかもしれません。先ずこれが導入部、本と印刷の世

界への入り口です。

PAGE2019 digital paper marketing

2019 年 2 月 6 日

PAGE2019
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サンシャインシティコンベンションセンター

2019.2.6(水)~2.8(金)

10:00~17:00
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今年のページのメインテーマはマーケティング。

印刷物の価値を高める事。AIや個人データを活用しての

高付加価値の展開。基本はOne to Oneマーケティングで、

ウェブ、メール、SNSと同等のダイレクトマーケティング

が実現するという事だそうです。そんな、デジタル印刷

ビジネスの中心地にイニュニックが颯爽と展開するのが

これです。

気包紙U-FSディープラフ295Kg 活版墨で目一杯凹ませています。

裏は蛍光ピンクでボディコピー。

紙の統廃合

2019 年 2 月 5 日

王子製紙さんの一部銘柄、米坪生産中止のお知らせ。

OKプリンセス・ローズ、OKハルクリームピンクが生産中止。

サテンバルーニー、スプリーム、コートV、OK上質、OKいしかり、

OKエンボス梨地、トリニティNAVI等が一部米坪中止になっています。

他に聞いているのがニューエイジが受注生産になります。OKプリンス

エコGシリーズが廃止。日本製紙さんのグリーンシリーズも生産中止と

云う事ですから、再生紙は大王さんの「ユトリロシリーズ」しか無く

なるようです。これは何を意味しているかと云うと役所関係の印刷物が

大きく減ってしまうというシグナルかも知れません。今回の値上げに関

しても王子製紙さんとても強硬だったけど、紙関係で大きな転換点が近

づいているのか?王子さんの財務状況に何らかの兆しが出ているのか?

銀座の一等地に本社ありますし、色んなところに工場が在るけど・・・。

しかし実際に紙の種類が多すぎるのも確かです。東日本大震災で困った

ときには、各製紙メーカー、助け合って紙を造ってあげてました。ペー

パーレスの大きな波に晒されている今こそ、紙の統廃合が必要だと思い

ます。実際の話もうすでに始まっていたりします。b7ナチュラルは、コ

スモエアライトと同じ紙です。スウィングマットなどは、名前が違う同

じ紙が3種類ぐらいあったように思います。しかし現状、紙の廃版が多

いのには困ります。打ち合わせして紙を決めて注文したら、欠品や廃版

と云う返信がとても多いですね。それから在庫が少ないので納品にとて

も時間が掛かる事。紙の印刷、出版はまだまだ終わらないのに、製紙メ

ーカー各社が弱気すぎて自滅してしまう様な心配があります。しっかり

現状把握して攻めの統廃合をすべきですね。時代に合っていない物は無

くしても良いし、各社分担決めて得意な物を造って行けばそれほど市況

の波に翻弄されることも無い。時代の変化の残りかすを整理する事も必

要ですよね。

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