花と龍 中村哲さん

2019 年 12 月 5 日 木曜日

「花と龍」は、息子の火野葦平が両親の事を書いた実録小説です。

舞台は北九州、若松区。明治の終わりに若松の石炭集積地に流れ着いた

両親が度胸と義侠心で波止場の暴力を束ねて行く話です。ご自身の名前も

実名で登場します。玉井金五郎とマン。中村さんのお母さんは火野さん

の妹、秀子さん。若松は特にも画にもとてつもなく暴力性を帯びた町で

す。一見何気ないのですが、怒りの沸点が異常に低い。ちょっとしたこ

とで虎やライオンのような顔になって喧嘩が始まる。日本で一番短気な

街。時々墓参りに帰りますが静かに道の端を歩いています。玉井家の話

は、叔母さんが遊びに行っていた関係で色々なエピソードを訊いて育っ

たので玉井家については、思い入れも強くて応援もしていました。

その玉井金五郎に一番、性格が似ていたのが中村哲さんだと云います。

しかし、その印象は、静かで寡黙です。心の中に滾るほどの熱さを持っ

ていながら爺さんと同じ度胸と義侠心の人でした。

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