先週の木曜日から4年に一度の印刷機製本加工機機材展が明日まで
行われています。私は先週の金曜日行って来ました。先週の半ばか
ら、エアコンの掛け過ぎで冷やしてしまった様で、首が回らない状
態でのアイガス訪問。待ち構えた営業マンからは挙動不審に映るの
か訝しがられる気配がビンビンに伝わり、あまり質問も出来ない状
態でざっと視察してきました。目新しい物はこれと云ってありませ
ん。実際現状、印刷業界は、新しい商品開発は出来ておりません。
未来が見通せない状況で20年使う機械の構想がどうやって建てられ
るでしょうか?歯切れの悪さと夢を語れない印刷業の未来。そこに
縛られると明るい未来は出て来ません。経営とは未来の設計図を形
に置き換えていく事。首の回らない風見鶏のような私が偉そうなこ
と言っても説得力はあまりないですが・・・・。
中国からの印刷事業者が大勢来ていました。リョウビさんは、展示
説明を中国語でずっと行っていました。中国社会では出版印刷が抜
け落ちてIT社会にいきなり行ってしまいました。ITを使いこなした
うえで洗練された印刷物、出版物と云うのはこれから十分育ってい
く素地は在ると思いますが、彼らがネット印刷を始めたら日本の業
界には脅威となるでしょう。実際にその様な話は聞き始めています。
唯一送料と云う壁で防げるところもあるかもしれませんが、そこも
突破されたら、日本の印刷業界は瓦解するかもしれません。機械操
作の無人化やオートメーション化と云う方向では支えきれない潮流
なのにそこでがんばっているメーカーも有ります。首が回らない分
正面から向き合うしかない見方で一応見てきました。どっちの方向
かは大体見えています。