縦に見たら
2018 年 6 月 2 日 土曜日朝、新聞のコラムを読んでいたら米の話がありました。有史以来人類は
2000回しか米を作っていない。稲作はもう少し前からだし、有史という
のももう少し前のような気がしますが、まあそこは突っ込まないとして。
後それから、二期作、三期作と云うのもありますがそこはまあ、趣旨が
それて行きますから。兎に角その時の話された方というのが、カンボジ
アの人と云うので細かいところは措いておきましょう。人の一生で米を
作れるのは大体40回から多くて50回ぐらいのもの。だから米は尊いのだ
と。消費者の目で横の列で見るとその一年で米を作っている人は何十万
人もいますが、自分や祖先がと考えると数えられる程しかの実績しかな
いのです。私たちの命もそうで、日々延々と横に並んだ70億人が必死に
なって競争しているのですが、縦に見ると高々40人ぐらい前の祖先は裸
当然の格好で今よりもっと過酷な生存を戦っていたのです。200人位前は
こん棒と槍もってマンモスを追いかけていたかもしれません。兎に角50人
前の人も20人前の人も生きるか死ぬかと言う処を何とかやり遂げて命を
繋いで来たのですね。奇跡のような一本の繋がりの一番端っこに私たちが
いる。私たちはそのような生存を勝ち抜いてきた強力な遺伝子をみんな
持っている。