小口色付け

2013 年 10 月 30 日 水曜日

本の小口の三方に色付けをするのを「小口色付け」と云います。

大量の本の場合はエアブラシで2・3回、塗料を吹き付けます。

少部数の場合は、ペイントスプレーを買ってきて、少しづつ重ね塗りします。

少し、塗料が紙に染み込みますので、本文ページの周りがうっすら色付く事が

あります。そこはまあ、味です。重しと段ボールを用意して少しづつ、塗布して

行けば良いので比較的簡単です。ただ表紙に色が滲むのは、少し汚くなるので

PP貼り加工するのは必須です。グロスPPの方が良いと思います。それと表紙の

デザインを小口色付けする塗料の色と同じにすると、いろんなアラが目立たなく

なります。少し前にやはり小口色付けのご要望のお客様がいらっしゃって、その

時はゴールドでした。これもやはり東急ハンズに行ってアトムペイント、水生スプ

レーゴールドを買って作業したのですが、このときは上手くいきませんでした。

塗ってそのままだと大丈夫でしたが、ページをめくるとパラパラ金の塗料が落ちて

いくのです。何かの選択が悪いのだと思いますが、金は少し難しいです。

結局、このときは、表紙の紙を金ぴかのゴールド「オフメタルLP 金」にして写真を

赤1色で印刷してゴールドな感じを出してお納めしました。新宿ゴールデン街の

建築関係の本でした。

三方金や天金などでは、金箔を付ける場合が一般的でしたが、現在ではほとんど

見かけませんね。私が買った本では、車谷長吉さんの全集が三方小口金箔でした。

手帳などでは、まだよく見かけます。

少部数のオンデマンドの場合は、ご自分でやられても簡単だと思います。

ルー・リードとキャロライン

2013 年 10 月 29 日 火曜日

アンディ・ウォーホルのプロデュース。 名盤です。

「The velvet underground & NICO」

こちらも名盤。メロディアスで詩もマイルドですがパンクロックです。

今年の夏にキャロライン・ケネディが駐日大使として日本にやってくると

聞いたとき、このベルリンの中の「CAROLINE SAYS」を聴いて日本語訳を

調べてみたのです。でも、この94年のCDにはオープニングのモンローが歌う

ハッピーバースデイは削除されていました。ほんとに10年ぶりに聴きました。

今は持っていないのですが、アナログ盤には、マリリン・モンローが

ケネディの誕生日にステージで歌う声が入っています。

「ハッピーバースデイトウユーハッピーバースデイ ディア プレジデント」

倒錯とデカダンスのイメージでベルリンと云うタイトルを付けているけど

これは、アメリカを歌った歌ですね。 ひどい奴だ。 ケネディの娘が

キャロラインという名前だとは知らなかった。 ひどい奴だ。

ルー・リードが死んだ。  ひどい奴だった。 でもこれら2枚は、名盤です。

接客スペース

2013 年 10 月 27 日 日曜日

お客様をお迎えする応接スペースは、今までオンデマンド機の横にあり

じっくりお話しできるような状況になく、とてもご不便をおかけしておりました。

今回はちゃんとした接客スペースを設けさせていただきました。

いろいろな制作実例もございますので、お見せできるものは、ご覧になって

頂けます。特殊仕様の本はその形のためのデザインや寸法どり紙目など

いろいろ複雑です。選択の用紙によっては、折筋入れなど工程が増える

場合があります。お選びのサイズや用紙などに拠っては制作できない本の

形もございます。具体例をご覧になりながら打ち合わせが出来ますので、

メールのもどかしさを解消できます。  ご利用をお待ちしております。

小口の秘密

2013 年 10 月 25 日 金曜日

明後日より2週間、読書週間が始まります。

私は感化されやすい性質で、面白い本を読むとすぐに作者や

主人公に影響されます。なんだか自分が一段違う人間になったのでないかと

錯覚しやすいおめでたさを持ち合わせております。でもそれらの一つ一つが

私というものを作ってきたのだと思うのです。作者の思惑と違う読み方をしても

そのような読み方をする何かが私の中にあるわけで、結局書かれている言葉は、

自分の言葉になり自分の考えになるのだと思います。

11月4日は、第17回文学フリマが東京流通センターで行われます。

文学系の冊子のご注文を一杯頂いております。

今回もカオスカオスブックス様の本、2冊ご注文いただいておりますが、

今回の本はびっくり仰天です。小口に凄い仕掛けがあります。

今ここでばらしてしまうと怒られてしまいますので、言えませんが、

若いスタッフたちは、その仕掛けに少し興奮しております。

私は遠い昔、横尾さんの装丁で見たことがあるような気がしますが、

ここまで凝ったものではなかったと思います。

東京流通センター 第2展示場 11:00~17:00 11月4日

乞うご期待。

新宿ゴールデン街

2013 年 10 月 22 日 火曜日

GAW展in新宿ゴールデン街の最終日。

エスパでのライブ。橋本さんの弾き語り。尾仲さんに写真家の魔窟の様な所も

案内してもらいましたが、酔っ払っている私は云いたい放題。少し反省です。

打ち合わせを兼ねての探訪でしたが、愉快なところでした。ドイツとパリの写真

展が始まるそうです。  ヨーロッパの秋は少し寒いらしくてうら寂しさが募る様

です。写真家の寂しさと優しさは裏おもてと考えていて、その時、思いました。

みんなが携帯で何かにつけ写真を撮るのは寂びしいのでは無いでしょうか?

しっかりと目の前の現実を捉えきれていない。何処にも確かに繋がっていない

不安。それが認証ごっこに走らせているように思います。

しかし写真がタナトス的であるのに比べて、音楽は何処までもセクシーです。

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