小口色付け
2013 年 10 月 30 日 水曜日本の小口の三方に色付けをするのを「小口色付け」と云います。
大量の本の場合はエアブラシで2・3回、塗料を吹き付けます。
少部数の場合は、ペイントスプレーを買ってきて、少しづつ重ね塗りします。
少し、塗料が紙に染み込みますので、本文ページの周りがうっすら色付く事が
あります。そこはまあ、味です。重しと段ボールを用意して少しづつ、塗布して
行けば良いので比較的簡単です。ただ表紙に色が滲むのは、少し汚くなるので
PP貼り加工するのは必須です。グロスPPの方が良いと思います。それと表紙の
デザインを小口色付けする塗料の色と同じにすると、いろんなアラが目立たなく
なります。少し前にやはり小口色付けのご要望のお客様がいらっしゃって、その
時はゴールドでした。これもやはり東急ハンズに行ってアトムペイント、水生スプ
レーゴールドを買って作業したのですが、このときは上手くいきませんでした。
塗ってそのままだと大丈夫でしたが、ページをめくるとパラパラ金の塗料が落ちて
いくのです。何かの選択が悪いのだと思いますが、金は少し難しいです。
結局、このときは、表紙の紙を金ぴかのゴールド「オフメタルLP 金」にして写真を
赤1色で印刷してゴールドな感じを出してお納めしました。新宿ゴールデン街の
建築関係の本でした。
三方金や天金などでは、金箔を付ける場合が一般的でしたが、現在ではほとんど
見かけませんね。私が買った本では、車谷長吉さんの全集が三方小口金箔でした。
手帳などでは、まだよく見かけます。
少部数のオンデマンドの場合は、ご自分でやられても簡単だと思います。