自明の命の不安

2011 年 3 月 12 日 土曜日

昼間の衝撃的な揺れも恐ろしいものでしたが、家に帰って

テレビで見た津波の映像は本当に心底恐ろしい物でした。

疑うことのなかった存在の持続が簡単に途切れてしまう不条理の

恐怖と儚さ。こんな物の上で我々の生が営まれていると云う危うさ。

遠い東京にいる我々でさえこんなにも不安なんだから渦中におられる

被災者の方々の心中いかばかりか。何とかしてあげなければ。

今日は、全員出勤の日でしたが、自由出勤に切り替えました。

幸い本が散らばったのと棚が動いたぐらいで、設備は無事だったので

業務は問題なく再開できます。

自明の命が揺さぶられても、しっかりみんなが繋がっていることが

確かめられれば、安心は取り戻せます。

夜明けのあさり

2011 年 3 月 8 日 火曜日

朝方トイレに起きると、台所のほうでカチャリコトリと鍋が鳴る。

抜き足差し足忍び足で鍋に近づきます。

まだほの暗い月の光さす窓辺の鍋。

静かに素早く蓋を取るとそこに現れるのは、禍々しいまでに水管を

伸ばしに伸ばし鍋の底に重なりながらのたくる浅利達。

春はこうして少しずつ少しずつ下りてきます。だけど

ここに来ているのは浅利の春なのか人間の春なのか?

好かれる

2011 年 3 月 7 日 月曜日

インテルの長友君がイタリアで初のゴールを入れました。

実にすばらしいゴールです。

長友君がみんなに好かれているのが特に良いですね。

人から好かれる人であるのが一番大切です。

長友君のおっかさん、本当に嬉しいだろうなと思います。

歩かされているんです。

2011 年 3 月 6 日 日曜日

日曜日になるとかみさんは、どこそこに行こうと言い出します。

ほとんど歩きで。私は普段通勤で歩いているので日曜日は

家で本でも読んでいたい。

今日は中野の島忠に植木鉢を買いに行きたいといいます。

6キロぐらいなので行きは良いのですが、帰りは重たい。

結局帰りは電車に乗って帰宅。   人生は、  つらいな。

続、岡本太郎

2011 年 3 月 6 日 日曜日

昨日読み終わった「沖縄文化論」で完全にはまってしまった岡本太郎。

さっそく今度は「日本の伝統」を買ってきました。

読み始めると縄文土器の美しさを最初に発見したのは、岡本太郎だと

あります。

先週確か、「縄文土器、弥生土器、どっちも土器、どっちが好き?」と

ラジオから流れてきたのをただ単に歌詞が面白いと思っていたのに・・・。

かみさんに話したら、先々週行った岡本太郎美術館で縄文土器のことが

書いてあったじゃないと言われる。覚えているようないないような。

記憶が曖昧だったり、途切れていると不思議なことが起きているように

感じる。私がよくやる失敗にカレーの3度食いというのがあります。

夕食でカレーライスを食べて、翌朝残ったカレーライスを美味い美味いとまた

平らげます。そして昼休み蕎麦屋のメニューを見ながら、カレーそばのところで

なぜかピンときて注文します。カレーの匂いを漂わせながら運ばれてきた

ものを見てはたと思い出すのです。昨日も今日も食べたものじゃないかと。

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