頑張れ キルケゴール

2006 年 9 月 27 日 水曜日

今週、散歩の途中で、又通りかかったら玄関の中から「じゃあ食べてもいいわよ!」 って言う奥さんの声がします。網戸越しに、彼の後足が少し見えていたので、多分彼に言ったのだろうけど、日本語も解るようです。でも「じゃあ」の前が気になります。

湿度計

2006 年 9 月 21 日 木曜日

毎朝起きると、湿度計を見ます。普通の日は50%~60%位い、雨の日で60%から80%位い、少し乾燥して、喉がいがらっぽくなるのが35%以下、冬の晴れた寒い日に30%を下回ると静電気が発生して、印刷機の調子が悪くなります。この91%の湿度は先日の台風が持って来ました。めったに出ない数値です。100%はまだありません。あったら大変でしょう、みんな溺れてしまう。そんなわけは無いでしょうが、体に結露ができたりするんでしょうか。

鎖につながれた猫

2006 年 9 月 20 日 水曜日

私の通勤路に、鎖につながれたペルシャ猫君がいます。いつも玄関先で網戸越しに外を眺めています。

憂いを帯びたその横顔にあるのは、絶望でしょうか。

私が知る限り、6年の間に今のペルシャ君で、三匹目です。一匹目のやはり高そうな外国産の猫を初めて見たのは、夏の暑い夕方でした。少し深いバケツの中で正座をして、頭からヒシャクで水をかけられていました。少しきつ目の首輪をつけられて、目をつぶって我慢する様子は、宿命と言うにはあまりにも無残な姿です。飼い主は時々散歩させながら、お手なんて言っているので犬と間違えているのかも知れません。

今回、散歩の途中で外につながれたペルシャ君に会いました。カメラを出して構えると、ニャーニャー鳴いて家人に助けを求めます。二本足で立ち上がって、網戸を手で開けようとさえします。ただ絶望の中に生きているだけではなく、飼い主との関係もちゃんとできているようではあります。でもちょっと可哀相だ。

ラファエロの空

2006 年 9 月 18 日 月曜日

宗教画で描かれる天使が舞う天国のような夕焼けでした。昼にWOWOWでマザー・テレサの映画を見ていて感涙に泣き通したところだったので、嫁に、

「スゴイ夕焼けやなー。これって、神の啓示かなにかなんかなー。」

て言うと、

「あんたみたいなメデタイのに、神さんが何をゆうん」

だって。そりゃあ、まあそうです。

わくい

2006 年 9 月 15 日 金曜日

昼休みは、会社から、社長から、私自身からも逃げ出して、30分だけ一人きりの昼食をとります。あまり客の来ない静かな店で、そばを食べるのが好みなのですが、仲々気に入るお店がありません。熊野町でお昼を食べられるお店は、5軒ぐらいしかありませんが、その中で「わくい」と言う、じいさんと、ばあさんで切盛りしている中華屋さんは、量が多すぎると言う難点はありますが、割と好きなお店の一つです。料理には何でもたくさんのキャベツが入ってます。慣れた常連さんは、キャベツ抜きとか注文しています。お店には近所の職人のじいさん達が多いのですが、本当にみんなよく食べます。よく一緒になる、白髪の川端康成風の職人さんは、私がまだ恐くて一度も注文したことがない、みそラーメンに山盛りのごはんを一緒に食べます。先日、隣に座ったじいさんは、大盛りの焼そばを食べる間に、新聞を読み乍ら、三本もたばこを吸いやがりました。宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の詩の中に「一日に四合の玄米を食べ」と書いてあります。玄米は食べるとお腹の中で相当膨れるので、いくらおかずを食べないとしても、玄米四合はとてもじゃないが、食べれないと思っていましたが、一日中体を動かして働いていると、それぐらいは食べないと体が保たないのかなと「わくい」に通い始めて感じています。引越前の大山金井町で通っていたそば屋の親父さんは、「いつも静かに笑っている」人でしたが、今度の「わくい」のじいさんとばあさんは、いつも大きく「ガッハッハッァー」と笑っています。すぐに厨房から出て来て、常連さん達と冗談を言い乍ら、大笑いするのですが、大抵その時には、私と目があっているんです。明らかに「わくいワールド」に誘われているようです。

上へ