23.11.11 文学フリマ東京37

2023 年 11 月 13 日


文学フリマが熱いことになっています。今回が過去最多の2080出店。

来年の12月1日の「文学フリマ東京39」はいよいよ東京ビック

サイトになります。全国8か所で毎月のように開催されます。

皆さん生き生きと楽しそう。狩猟採集時代が帰ってきた。農耕社会が

造り上げた格差を自ら壊し始めた、と思いました。写真家の人たちや

コミックの人たちもこっちに来ている。勿論年配の詩人の人たちも健在

です。

ニュー丁髷

2023 年 11 月 6 日

コデックス装、表紙に鏡の登場です。美容師のアーティストの方。

もう自己紹介の段階から鏡、一択でした。「鏡で行きましょう」

「出来ますか?」「出来るも何も、鏡しかないでしょう?」お客様も

鏡を考えておいでのようでした。



表紙のタイトルは、ホワイトと蛍光グリーンの2色刷り。

2色と云っても上と下の重ね刷りのシルク印刷。下の蛍光グリーンは

鏡に映ったタイトルです。美しい本が出来ました。

肉刺し加工

2023 年 10 月 31 日

久々の「紙背」の入稿がありました。デザインの岡部さんと考えました。

で行きついた先が「肉刺し加工」本邦初公開。これは私の造語です。

ヒントは、「デザインのひきだし印刷加工大全」です。表紙全面の

刺繍加工。刺繍ミシンは無いけど、10月に入れたばかりのプロッター

カッターがあります。これで私のライフワーク、未開部族の皮膚装飾

身体に施す「肉刺し加工」が出来ないかと思いました。一番盛り上がる

ピッチと深さは実験を重ね、土台の紙は岡部さんが考え、光に反射させ

て目立たせる為にPPを貼りましょうと云うのは私。表2から刃を差して

表1に見えるのは逆文字です、これは岡部さん。表2は白で刺した切れ

目から竹炭のグレーで文字がしっかり読めます。紙背と云うコンセプト

が京都の花背と通ずるコンセプトなのかは不明ですが、身体に刃を刺し

て言葉を穿つ、良いと思いました。

11月11日の文学フリマでお目見えです。

プロッター試験カット

2023 年 10 月 13 日


タブロの紙に緩衝材のような切れ込みを入れる試験をしてみました。

A3 全面に 12mmづつ3mm空きの切れ込みを入れました。1枚やるのに

25分。今回の案件は量産品なので時間的に間に合わないです。

デザインのひきだし50号 印刷加工大全

2023 年 10 月 11 日

6月にグラフィック社さんから「デザインのひきだし50号 現代日本の

印刷加工大全」に参加をしてもらえないかと打診があって、了承しながら

イニュニックの売りになるモノが果たしてあるのかと熟考する事、2週間

あれやこれやと悩みました。これこそ現代日本において比肩しうる技量の

存在、無いものありやイニュニックですよ。しかし残念ながら残念ながら

なのです。安いとはよく言われます。チャレンジングともよく言われます。

難儀な装丁を完成に持っていく熱量は強いとも言われます。しかし、そう

云うのは技術では無いですからね。

社内協議の結果、イニュニックの売りは、「イニュニックのタコ社長」

そのものだと云う事に落ち着き、印刷の内容でそのあたりを事を言いながら

印刷見本として「原色版凸版カラー印刷」に落ち着きました。

8月の盆休みを入れた8日間、エアコンの無い第2工場で、壊れたインキ

ツボ、数を数えながら開けたり綴じたり、見事に大失敗の印刷見本の出来

上がり。印刷見本のほうは見ないでくださいね。

頭から3番目に掲載と云うところで舞い上がって1週間。よくよく見たら

インデックスの紹介の所でもイニュニックを取り上げてくれていてグラフ

ィックさんには、感謝感謝しかないですね。だから余計に印刷見本が申し

訳ないのです。

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